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マイナー・コンバージョン・コンセプト実践編

【 枯葉(4)】

●B♭△7ーE♭△7(→Cm7 Cドリアン)

 B♭△7は前回まででCm7(Cドリアン)もしくはGm7(Gドリアン)にコンバージョンって話をしました。次のE♭△7をどう考えるかというと、C ≒ Am7 (C / A)ですからE♭≒ Cm7(E♭/C)と考えれますよね?したがって、ここもCm7(Cドリアン)にコンバージョンしてしまいます。

 すると、どうでしょう?前々回の解説で①Cm7(Cm7) - F7(Cm7) - B♭△7(Cm7)という説明をしましたが、なんとE♭△7を含めて4小節全てがCm7(Cドリアン)にコンバージョンして弾けてしまいます。

 この4小節Cm7ーF7-B♭△7ーE♭△7を全てCm7(Cドリアン)にコンバージョンして弾いたものが下の動画です。



 また次のの動画は、前回解説のCm7(Cm7)- F7(F#m6)- B♭△7(Gm7)にE♭△7(Cドリアン)を追加して4小節弾いています。



 違いわかりますか?

 最初の動画はV7→Iというドミナント・モーション感が希薄ですよね。当たり前です。全てCドリアンで弾いているわけですから。一方、動画2のV7で半音上のマイナーを弾くことはV7のオルタード・テンションを弾くことになり、ドミナント・モーションの動きが強力に出ます。

 また、B♭△7をCm7(Cドリアン)にコンバージョンする時とGm7(Gドリアン)にコンバージョンする場合との違いを感じてください。Gm7(Gドリアン)にコンバージョンすると、時折出てくるEナチュラル音で「おや?」と感じると思います。

 この違いをしっかりとつかんでください。

IMG_2868.jpg


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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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