僕の音楽史(155)
東工大の学園祭は91年10月20日に行われ、その時の演奏を録音したカセットテープが残っています。僕のカセット・ウォークマンで録音しているので音質はひどいものですが、雰囲気は伝わると思います。前回も書いたように演奏した曲は下の6曲でした。
Turnaround / Softly,as in a Morning Sunrise / The Gentle Rain / All Blues / There Is No Greater Love / All The Things You Are
この6曲のうちとても印象に残っていいる1曲「There Is No Greater Love 」をご紹介します。
この曲は布川さんのレッスンで初めて知った曲です。後にも先にも布川さんとの演奏テイクとジョー・パスのライブ、そしてここ数年でYoutubeで偶然見つけた、増尾好秋さんが参加したロリンズライブくらいしか知りません。あ、ジョンスコの動画もありましたね。あまりギタリストは演奏しない曲と思います。
この曲を演奏している当時のことはすごくよく覚えています。少し手前味噌になってしまうことをお許しくださいw。
僕のギター、楽器はヤマハAE-2000です。まだ、現在も所有するES-175NTは購入前ですね。性懲りも無く同じフレーズを弾きまくっていますがw、自分的にはすごく気に入っています。そして、今では絶対にこんな感じには弾けません。すごくウネリがあって、ベタベタしたノリで、そして、とっても癖があるこってりした感じです。若さ故ですね。
僕のギター・ソロのバックでドラムスの西尾さんが「煽る!煽る!」。ギター・ソロを弾いていて、だんだん気持ちが高揚してきて、少しだけトランス状態になったことをしっかりと覚えています。
ピアノ・ソロになって、彼は急に叩くのを止めて、一色君のピアノと脇君のベースがデュオになります。部室備え付けのアップライト・ピアノなので、音やチューニングはは勘弁してあげて欲しいのですがw、このピアノ・ソロ、最高に歌っています。僕は後々このピアノ・ソロ最初の数コーラスを譜面に書いて練習していました。本当に大好きなピアノ・ソロでした。そして、気が付くと、西尾さんが少しづつシンバル・レガートを叩き出して・・・、まるでマイルスのクインテットのようだと感じました。
この学園祭の演奏の後、本当に素晴らしいメンバーと一緒に活動ができることに喜びを感じました。
この後、スタンダードだけでなく、ジャズ界の巨匠たちの楽曲も演奏するようになりました。
