マイナー・コンバージョン・コンセプト実践編
【 Cm7ーF7-B♭△7 】
②Cm7(Cm7)- F7(F#m6)- B♭△7(Gm7)
前回ではこの3つのコードは上のようなコンバージョンではなく「全てCm7に置き換えてCドリアンで弾けますよ」って話でした。
どう感じましたか?
全て同じスケールなんで簡単で良いですが、一方単調で、「コードが変わった感」が希薄です。いわゆる「Ⅰに解決」みたいな、もっと言うと「ジャズっぽい」感じがあまりありません。
今回はCm7は相変わらずそのままCドリアンを使いますが、F7にはF#m6にコンバージョンして、F#ドリアンを使ってみます。なぜ?の人は以前の投稿マイナー・コンバージョン・コンセプト(11)〜(13)を見てください。復習のためにもう一度書いておきます。
F7はⅤ7→テンションを加えてF7♭9♭13→最低音をF#にするとF#m6
思考回路は上の通りですが、「V7は半音上のマイナーが弾ける」と機械的に覚えてください。下の動画をご覧になってください。「F7♭9♭13→最低音をF#にするとF#m6」の部分を弾いています。
次、B♭△7→Gm7のコンバージョンですが、ここは(7)(8)をご覧ください。注意点ですがGm7にコンバージョンした時はGナチュラル・マイナーを弾かず、Gドリアンを弾いてみてください。具体的に言うと、E♭を弾かずにEのナチュラル音を出してみてください。このテンション感と言うか、アダルトな魅力に取り憑かれたらあなたはもうジャズ・ギタリストにはまっていきますよw
で、続けてCm7(Cm7)- F7(F#m6)- B♭△7(Gm7)のように弾いて見ると下の動画のようになります。
ここでのE音はB♭△7の構成音としては♯4thにあたり、テンション感がかなりあります。以前も書いたかもしれませんが、マイナー・コンバージョン的に言うと、この部分は「B♭△7の♯4thを弾く」のではなく「Gm7にコンバージョンしてGドリアンを弾く」と言うことになり、僕もその様な思考回路になっているわけです。結果出てくる音は同じなのですが、マイナー・コンバージョン的発想はよりスケールライクなフレージングとなって、それがメリットでもあり、デメリットでもあるわけです。
