僕の音楽史(3)
●ロックやフォークを聴き始めたこと
僕の音楽鑑賞は「ギター」ではなく、「ブラス・ロック」から始まりました。
※「ブラス・ロック」というのは「ブラス(管楽器)」をフューチャーしたロックのことで、当時はこのように呼んでました。
この年、3つ上の兄が中学に入学し、入学祝いでラジオを買ってもらいました。兄の部屋から流れてくるラジオの音楽で、一曲すごくかっこいいと思った曲がありました。そうこうしているうちに、兄がその曲のシングル・レコードを買ってきました。その曲が、下の写真の「ゲット・イット・オン(黒い炎)/チェイス」です。数ヶ月後には、その曲の入ったアルバム「追跡(チェイス)/チェイス」を買ってきて、兄と2人で毎日聴いていました。これが、前回の記事で書いた「トラペットが欲しい」と親にねだったキッカケです。チェイスには、この後どっぷりとはまりました。翌年には、セカンド・アルバム「ギリシャの神々」も発売され、来日も果たしました。新潟の小学校4年生では、当然のことながら、来日公演に足を運ぶことはありませんでしたが、今ではYoutubeでその時の模様を観ることができます。本当に良い時代になったものです。



黒い炎のリンクを貼っておきますので、ぜひ聴いてみてください。
黒い炎/チェイス
一方、時を同じくして、始めたフォーク・ギターと一緒に買ってもらった教則本の例題曲に「吉田拓郎」という名前を見つけました。曲が何だったかは、記憶にないのですが、聴いてみたいなと思っていた矢先に、これまた兄が、友達から写真のアルバム「ともだち/よしだたくろう」を借りてきました。ギブソンのフォーク・ギターの素晴らしい音と、楽しいMCで、先のチェイスと同じく、毎日のように聴いていました。

・このレコード、音楽史を書くようになって、どうしても聴きたくなったので、最近購入しました。もう、懐かしくて、涙があふれてきました。
・吉田拓郎さん、数々の名曲があるのは、皆さんもご存知かと思います。このアルバムを約40数年ぶりに聴きましたが、拓郎さんは、「コードストロークが凄く上手い」と改めて思いました。一曲目の「おろかなるひとり言」のコード・ストローク、所々やる16音符の刻み方、もう最高です。あんなストロークは絶対真似できません。
・曲間のMCも完全収録されていて、最高に面白いトークで、僕もライブの時のMCの参考になります(笑)。
・生ギター(ギブソン)の音が、最高です!!
おろかなるひとり言
※「ともだち」に収録されたものとは、別バージョンです。
1971年はこんな感じで、「ギター」「音楽鑑賞」と僕の音楽人生のスタートの年で、すごく重要な年でした!