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マイナー・コンバージョン・コンセプト実践編

【枯葉(2)】

 前回の投稿からなんと約1か月以上もたってしまっています(汗)。すみませんです。今後はなるべくコンスタントに書いていこうと思います。

 お約束通り、まずは「枯葉」の最初の「Cm7ーF7-B♭△7」の部分におけるコンバージョンについて書いていきます。

【 Cm7ーF7-B♭△7 】
 ①Cm7(Cm7) - F7(Cm7) - B♭△7(Cm7) 

 まずは全てCm7にコンバージョンするやり方です。

 まず、枯葉は「B♭メジャー」と「Gマイナー」という「メジャーとマイナーの関係調」が交互に出てくる曲で、この部分はB♭メジャーの部分です。したがって、「Cm7ーF7-B♭△7」はB♭メジャー・キーの「Ⅱm7-Ⅴ7-Ⅰ△7」であるという事がまず前提として頭に入っていなくてはいけません。
 
 まず、「Cm7」のところですが、もともとマイナーですからマイナーにコンバージョンする必要はなく、「Cm7のまま」と考えてください。そして、適用するスケールは「Cドリアン・スケール」です。順にC→D→E♭→F→G→A→B♭→C.....の音列です。これが体に染みついていない方は、まずはここからです。また、今後解説の中での中でマイナー7thは断り書きがない限りドリアン・スケールを適用して弾くこととします。

 「F7」は「Cm7にコンバージョンして、またまたCドリアン・スケールを弾く」ことができます。「なんで?」と言う方はこのコーナーの(9)(10)を復習してみてください。ギターの指板を使って解説しています。これで理解出来たら機械的に「Ⅱm7-Ⅴ7はⅡm7-Ⅱm7と考えてⅡドリアン・スケールで弾ける」と覚えてしまいましょう。

 「B♭△7」も「Cm7にコンバージョンして、またまたCドリアン・スケールを弾く」ことができます。これは僕の頭の中ではコンバージョンと言うよりもむしろ「B♭△7はB♭イオニアン(B♭から始まる移動ドのドレミ)で弾けて、Cドリアンと同じ構成音だから」と考えていますので、コンバージョンと言えないかもしれません。

 結局この3小節は全てCm7と考えて「全てCドリアンスケール」で弾けてしまうわけです。下にその演奏例がありますので、ご覧になってみてください。



 次回は同じこの3小節で違うコンバージョンを解説していきます。

 お楽しみに!

IMG_2868.jpg

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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