マイナー・コンバージョン・コンセプト実践編
前回の投稿からなんと約1か月以上もたってしまっています(汗)。すみませんです。今後はなるべくコンスタントに書いていこうと思います。
お約束通り、まずは「枯葉」の最初の「Cm7ーF7-B♭△7」の部分におけるコンバージョンについて書いていきます。
【 Cm7ーF7-B♭△7 】
①Cm7(Cm7) - F7(Cm7) - B♭△7(Cm7)
まずは全てCm7にコンバージョンするやり方です。
まず、枯葉は「B♭メジャー」と「Gマイナー」という「メジャーとマイナーの関係調」が交互に出てくる曲で、この部分はB♭メジャーの部分です。したがって、「Cm7ーF7-B♭△7」はB♭メジャー・キーの「Ⅱm7-Ⅴ7-Ⅰ△7」であるという事がまず前提として頭に入っていなくてはいけません。
まず、「Cm7」のところですが、もともとマイナーですからマイナーにコンバージョンする必要はなく、「Cm7のまま」と考えてください。そして、適用するスケールは「Cドリアン・スケール」です。順にC→D→E♭→F→G→A→B♭→C.....の音列です。これが体に染みついていない方は、まずはここからです。また、今後解説の中での中でマイナー7thは断り書きがない限りドリアン・スケールを適用して弾くこととします。
「F7」は「Cm7にコンバージョンして、またまたCドリアン・スケールを弾く」ことができます。「なんで?」と言う方はこのコーナーの(9)(10)を復習してみてください。ギターの指板を使って解説しています。これで理解出来たら機械的に「Ⅱm7-Ⅴ7はⅡm7-Ⅱm7と考えてⅡドリアン・スケールで弾ける」と覚えてしまいましょう。
「B♭△7」も「Cm7にコンバージョンして、またまたCドリアン・スケールを弾く」ことができます。これは僕の頭の中ではコンバージョンと言うよりもむしろ「B♭△7はB♭イオニアン(B♭から始まる移動ドのドレミ)で弾けて、Cドリアンと同じ構成音だから」と考えていますので、コンバージョンと言えないかもしれません。
結局この3小節は全てCm7と考えて「全てCドリアンスケール」で弾けてしまうわけです。下にその演奏例がありますので、ご覧になってみてください。
次回は同じこの3小節で違うコンバージョンを解説していきます。
お楽しみに!
