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僕の音楽史(150)

【1990年】

 部室入り口のドアが開いて大きな男性が入って来ました。この方が僕がその後、幾たびか音楽活動を共にすることになる素晴らしいドラマーの西尾さんでした。

 彼との出会いは僕にとって衝撃的で、今でもはっきりと覚えています。

 予定のドラマーが約束の時間に来なかったため、練習を切り上げて帰り仕度をしている中、彼は部室に置いてある自分のドラムパーツをたまたま取りに来たのでした。もちろん僕は彼とは面識がありませんでしたので、ペコっと頭を下げただけですが、ピアノの一色君が敬語を使って何か会話している様子で、彼は東工大ジャズ研のメンバーであり、一色君の先輩であることが何と無く分かりました。

 「ドラマーでしたか?今日ドラマーが来なかったんで、せっかくだからちょっとだけ叩いていただけませんか?」

 図々しくお願いしてみました。

 「いいっすよ」

 帰り仕度を途中でやめ、楽器をセッティングして再び演奏の準備を始めました。わざわざ来たのだし、せっかくだから思い切り演奏して、すっきりした気持ちで練習を終わりたいと思いました。

 ミディアム・スィング、確かグレイター・ラブを演奏しました。演奏しながら、もう震えが止まりませんでした。

 今まで一緒に演奏してきたドラマーと彼はまるで違っていました。正に「ジャズ・ドラマー」、そして「コンボ(ビッグバンドではなく)のドラマー」でした。そして、うまく言葉で表現できませんが、これほどまで「ジャズ」を感じさせてくれたドラマーと一緒に演奏したことは今まで一度もありませんでした。180㎝以上の長身の体格通りのパワフルなドラミングにノックアウトされてしまいました。

 その場は一緒に数曲演奏しただけで終わりました。ただ、家に帰っても彼のプレーがどうしても忘れられませんでした。後に彼のことを一色君に聞きました。名前は西尾研一、年齢は多分僕と同じくらい、東工大のジャズ研出身で、某有名企業のサラリーマンやりながら今も音楽活動を継続して行なっている等々。

 一色君から西尾さんの連絡先を聞いて、数日後に彼に電話しました。いくつかのバンドを掛け持ちで叩いているものの、固定で定期的にリハをやっているバンドは今はないということで、快く引く受けてくれました。

 これでドラマーが決まりました。後はベーシストを決めるだけです。

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に師事し、各種コンテストにも参加。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。2014年夏より活動を再開。現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブ活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」や「ジャズギター裏口入学」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方に「Skype」で教えています。レッスン頻度は教わる皆様に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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