ギター購入騒動記(108)
この日のライブで目ん玉飛び出るほど衝撃の事件が起きてしまいました!
思い出したくもないことなのですが、気を落ち着けて書こうと思います。
この日のトリオでのライブ、当然のことながら直近で購入したお気に入りのES-175VOSを使用しました。夜7時からのライブに備えて5時半頃から30分ほどリハーサルをお店で行いました。このトリオで数週間前に新潟演奏旅行に行き活動回数も増えて来たこともあって、簡単な確認だけを行いました。


リハを終え、ギターの置き場を探しました。そばにギター・スタンドがあったので、スタンドに立てかけます。ちょっと安定が悪いスタンドだったので、置くのを少し躊躇いました。置くと少しグラグラするので、スタンドの肢の長さを調節したり何回も置き直したりしました。一応安定したなと思ったので、その場を離れ足元のコード類をまとめたりしました。
突然ものすごい音がしました。音のする方に目を向けると、なんと僕のギターはボディ前面を下にしてフローリングの床に転がっていました!びっくりして、すぐに楽器の元にかけつけます。
まずはネックが折れていないかを確認します。なんと大丈夫でした。そのあとペグを見ます。折れたり曲がったりはしていません。弦をジャラーンと弾いて音を出してみます。なんとチューニングはまるで狂っていませんでした。そのあとはボディをチョックしました。木に陥没や大きな傷がついていないか?ノブが破損していないか?等。驚いたことに何一つ破損や傷はついませんでした。びっくりです。
ものすごい勢いで硬い床に叩きつけられたのに、ネックが折れたりボディの陥没どころが何一つ倒れる前と一緒の状態でした。この事で「この楽器は特別な楽器なんだ!」という気持ちになり、ますます愛着が湧きました。
その日の演奏は何一ついつもと変わらぬように演奏しました。もうギターが倒れたことなど忘れていました。
自宅に帰り、明るいところでもう一度チェックしたほうがいいかなと思いました。明るい蛍光灯の元で確認します。そして愕然とします。ヘッドとネックの間に亀裂が走っていることを発見してしまいました。

お店の照明が暗いせいで気がつかなかったか、転倒時は入っていなかったものの弦の張力に耐えきれず後になって亀裂が走ったのかはわかりませんが、あんな倒れ方をしてやはり無傷であるはずはありませんでした。
買ったばかりで、しかもとても気に入っていた楽器だけに、ショックで具合が悪なってしまいました......。