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マイナー・コンバージョン・コンセプト実践編

【 枯葉(1)】

 予告した通りマイナー・コンバージョンの実践編を始めようと思います。

 実践編というのは今までお話しして来たコードや数小節単位のコンバージョンを実際の楽曲の中でどう適用していくかを解説していくものです。決して新たな内容や難しい話ではありません。むしろ復習に近いものです。理論に疎い僕が難しい話ができるわけもありませんのでご心配なく(笑)。マイナー・コンバージョンの解説をしながらこの考え方で有名なパット・マルティーノの奏法的なことにも触れながら解説を進めて行きたいと思います。

 曲は何にしようか迷ったのですが、季節柄、そして必ずジャズ・プレイヤーが演奏する「枯葉」にすることにしました。その後は他のスタンダードやブルース、循環などを取り上げていこうかなと思います。また、元になる譜面は下のGマイナー(B♭メジャー)キーの一般的な進行のものにしようと思います。それでは始めます。

 まず、マイナー・コンバージョンといっても「コードひとつひとつ単体で何にコンバージョンするか?」を考えるのではありません。どういうことかというと、「Cm7は何にコンバージョン?F7は何にコンバージョン?B♭△7は何に...?」っといったことではないということです。「そのコードが楽曲の中でどういう位置付けか?」もっと具体的に言うと「同じ7thコードでもⅤ7なのか?Ⅱ7なのか?」は最低わかっていないとダメです。機能によってコンバージョン先が違ったりするのが理由です。そう言う意味で「必要最小限の理論」は把握しておく必要があります。したがって「枯葉」は最初の4小節Cm7ーF7ーB♭△7はキーがB♭メジャーのⅡーⅤーI、次の4小節Am7(♭5)ーD7ーGm7はキーがGマイナーのⅡーⅤーIが理解できていないとダメということです。枯葉は基本この2つの繰り返しですから、これだけ把握できていれば今回のお話に十分についてくることができます。

 次回は最初の3小節の解説に早速入ることにします。

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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