Pat Martino奏法研究(29)
Vertical Movement はひとまず置いておいて、前回お話しした「マルティーノの最大の武器」であるHorizontal Movementについて解説していきたいと思います。
まずは、解説に行く前に下の譜面を皆さんに提示しておきます。
この譜面はAm7一発を想定したAドリアンスケールでのフレーズです。彼の演奏からまるまるコピーしたわけではありません。12小節を8分音符で埋め尽くし、全く休符なし、まるでAドリアンスケールを使ったエチュードの様ですが、彼は本当にこんな感じで、よどみなく8や16分音符で小節を埋め尽くします。
皆さんはまず、下のフレーズを、どこのポジションや弦を使っても良いですから、次回までに、音をさらっておいてください。ゆっくりでも良いですから、弾いてみると「確かにマルティーノっぽい!」と思っていただけると思います。
このフレーズ、以前説明したAm7の5つのポジションを第2ポジション(オクターブ上)→第1ポジション(オクターブ上)→第5ポジション→第4ポジション→第3ポジション→第2ポジション→第1ポジションと上から順番に、まるでボールが坂道を転がるように下って行きます。
次回からは、具体的に運指とポジション移動を細かく解説していきます。
ご期待ください!
