2019年8月新潟ライブ紀行(2)
特に新潟遠征を意識して集めたメンバーでもなんでもなく、昨年暮れから現在のカルテットよりもう少しオーソドックス寄り(もっとも僕が弾くのですから、本当にオーソドックスな演奏にはならないのですが)なバンドを作ろうと考えていました。ドラムは当然茜ちゃん以外は考えられませんので、折角なので彼女にバンドの趣旨を説明し、ベースの人を紹介してもらうことにします。そこで彼女の口から出て来たのが「多田和弘」君ってことです。
僕は多田君の事は知りませんでしたし、もちろん演奏を聴いたことはありませんでしたが、信頼する茜ちゃんが推薦するベーシストだったので、多田君のプレイを聴くまでもなく一緒に活動しようとほぼ決めていました。ただ、彼は少し僕の事を警戒していたように思います(笑)。面識のない状態でいきなりメールで「一緒にやりましょう!」なんて少し図々しいと感じたのではと思います。
その警戒を払拭するためにも一度3人で演奏する前に彼とデュオでリハをやりました。彼はなんと僕の自宅から歩いて行けるほどの近所に住んでいたので、近くのスタジオでスタンダードで2時間ほど音を出しました。
彼が僕についてどう感じたかは知りませんが、僕は正直びっくりしました。予想以上にオーソドックスなプレイだったからです。僕は彼に対してどう思うかよりも彼が僕のプレイをどう思うかがとても気になりました。そして、彼のようなベーシストを推薦した茜ちゃんの音楽的な幅広さに少しびっくりしました。そして、とりあえず3人での活動を始めることとなりました。
2月27日に錦糸町のCAFEで3人で初ライブがありました。初めての組み合わせであり、3人での音出しが事前に全くなかったこともあり、良い演奏ができませんでしたが、良くなる手応えは十分ありました。
ライブ後電車の中で2人に新潟遠征のことを持ちかけます。
「新潟に演奏しに行かない?」
茜ちゃんは以前から「行きたい!」って言っていたので、大体の意思は分かっていましたが、多田くんがどう反応するかがわかりませんでした。もっとも、初めての3人の演奏でしたので、そもそもこのまま活動を続けていく気持ちが多田君にはあるかがわかりませんでした。
「行きましょう!」
彼の活動を続ける意志があることがはっきりしました。また、これで新潟遠征のメンバーが決まりました。
