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ソロ・ギター道場(24)

【 Old Folks (5) 】

 ソロ・ギターやオールド・フォークスに限った話ではありませんが、アドバイスがあります。

 テーマAメロの1括弧と2括弧部分の弾き分けについてです。もう少し具体的に言うと、6小節目Am7(♭5)-D7(♭9)の後に続く部分で1括弧はG7、2括弧の時はGm7です。必ずと言うわけではもちろんないのですが、初心者の方々は特にここのG7の時とGm7をしっかりと弾き分ける必要があると思います。

 スタンダードには必ずと言って良いほど出てくる進行です。初心者の方々の演奏はこの部分を決まって両方ともGm7の感じで弾いている人が多い気がします。ジャズにはもちろん間違いなんてないわけですから、ダメというわけではないですが、違いをしっかり出していかないといけないと思います。

 G7とGm7の音の違いは何かと言うと「G7はB音、Gm7はB♭音(Gの3度の音がメジャーかマイナーか)」です。Fがキーの曲ですから、G7の部分もどうしてもFのメジャー・スケールをそのまま弾いて「B♭音」を出してしまいがちですが、ここをあえて「B音」をしっかり出して、弾き分けてみましょう。

 まずは動画1です。フレーズはAm7(♭5)-D7(♭9)の部分から弾いています。G7の時はしっかりとBナチュラルの音を使って「Gm7ではなく、G7」をあえて強調しています。動画のようにG7の♭5thのテンション「D♭音」をフレーズに取り入れると俄然G7っぽくなります。その後Gm7-C7の部分、今度は「BナチュラルではなくB♭音」を出しています。



 下の動画2はGm7の時、しっかりとB♭音を出し、Ⅱm7-Ⅴ7の典型的なフレーズを弾いてF△7に解決しています。



 ジャズ学習初心者の場合は(上から目線ですみません!)こういう細かい部分を意識してしっかりと弾き分けることが大切な気がします。ソロ・ギターとは話題が少し離れてしまいましたが、大切なことと思います。

 参考にしてください!

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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