僕の音楽史(141)
「あれ?、Gm7(♭5)のフレーズ、この前コピーしたB♭m7のフレーズと全く同じだ。何でだろう?????」
これが、僕がマイナー・コンバージョンを発見したきっかけでした。
今までコピーしてきたパットの譜面を見ながらフレーズを弾いてみます。
「あ、ここもそれぞれ違うコードなのに同じ音列(フレーズ)を弾いている!」
こんな感じで、同じフレーズを弾いている違ったコードの相関関係を調べてはノートに書き出していきます。ざっと数週間で以下の等式が成り立つことがわかりました。
Ⅰm7(♭5) = ♭Ⅲm7
Ⅰ△ = Ⅵm7
Ⅰ7 = Vm7
Ⅴ7 = ♭Ⅵm7
そして書き出した後に、ハッと思いました。
「右側は全部マイナー7thだ。頭の中でコードを置き換えてしまえば全部マイナースケールで弾けちまう!」
今までは、コードひとっつひとつにスケールを当てはめて考えていました。でも、覚えなくてはいけないスケールがたくさんあって覚えきれません。また、スケールとして音列を覚えても譜面を見てすぐにそのスケールが頭に浮かばないし、運指もスケールごとに違うので、僕にとっては大変難しく、いっこうにスタンダードが弾ける様にはなりませんでした。でも、この考え方なら、頭で機械的にマイナーコードに置き換えてしまえば、あとはアウトプットはマイナースケールだけ、運指は一緒で、ポジションや始める音が違うだけです。
大学生の頃から地道に練習してきましたが、全くジャズギターは上達した気がしませんでした。ロックギターは弾き始めてから割とすぐに上達をしたので、「俺はジャズギターにはむいていないのかな?」とまで考えていました。
今まで独学でやってき断片的な知識や技術が音を立てて繋がり始めました。何年経ってもスタンダードがろくに弾けなかったのに、この「世紀の大発見(笑)」の後はあっという間に弾けるようになりました。
