ギター購入騒動記(101)
ハイパーギターズの1971年製ES-175に購入の意志をほぼ固め、Sさんにお断りのメールを送るまでのほんの10分くらいの間で急に気持ちが変わった理由を書いていきます。
iPhoneのカメラロールに下の動画をみつけました。
これ、何かと言うと以前ブログにも書いたギタプラの1970年製175の試奏動画です。見た目も年代もほぼハイパーのギターと一緒です。消費増税まで売れ残っていたら買おうなんて呑気なこと言っていたら、売れてしまった代物です。そして、今回のハイパーのギター試奏が下の動画です。
皆さんはこの音、特に生音を比較してどう思いました?僕は明らか前者の買い逃したギタプラ175が良い音に聴こえます。
「箱鳴り感がまるで違う!」
「なんだ、同じ年代で見た目も同じ楽器なのにハイパーの楽器より良い音だったんだ!この年代はもっといい楽器があるってことだ!」
夢から少しづつ覚めてきました。
また、ウェザーチェックがバリバリと入っているボディが急に嫌になってきました。
「この前買ったばかりのビンテージ175のボディはある特定の箇所を除いてとても綺麗だった。ハイパーの楽器は20年近く新しい楽器なのに何でこんなにボロボロなんだ!」
「ハイパーはビンテージ専門楽器だから、周りにある楽器はウェザーチェックが入ったものも多く、この楽器については気にならなかったのでは。自分の家で他の楽器と並べると段々嫌になってくるに違いない。」


左がハイパーの175、右が買い逃したギタプラ175です。
そして、ギタプラで弾いたMenphis175の試奏動画をもう一度見てみました。
「音の好みで言うと、正直1970年製ギタプラ175 > 1971年製ハイパー175 = 2012年製ギタプラMenphis175である。ただ、弾き心地は2012年製Menphis175が一番だった。リフレットされていて指板を指で押さえた感覚がとても気持ちよかったし、グリップの頂点をフラットに成形した「Dシェイプ」で、全体的に肉厚でしっかりとした握り心地のシェイプ、こんな楽器は持っていない。」
少しづつギタプラのMenphis175が盛り返してきます。
そして「俺はビンテージ楽器が欲しかったわけではない。しかも、1971年ってのは中途半端なビンテージ!」
10万円の差を自分の中でどう折り合いをつけるか。
「今回の楽器比較だけ考えればMenphis175が約10万円高いのは事実。でも、この10万円の差は10万円以上の価値を生んでくれるはず。ハイパーは僕にとっては所詮一見さんでしかないが、ギタプラは今までも、そしてこれからもお世話になるだろう。今までSさんからギターを買って後悔したことは一度もない。大体、信用が違う。この信用を10万で買ったと思えば良い。」

約10分間の間で逆転です(笑)。
決めました。そして、下のメッセージをSさんに送ります。
「もう一度そちらに伺って試奏して気持ちがブレなかったら、Sさんから例の175を買うことにしました!」
徹夜状態で開店直後のギタープラネットに最終決断をするため向かうことに決めました。