僕の音楽史(2)
この時期、国内・海外ともに音楽界は激動の時期と思います。今後僕の音楽の中に大きな影響を及ぼすことになるレッド・ツェッペリンやディープ・パープル、イエスなどのイギリスのハード・ロック・グループが続々デビューしていますし、日本ではフォーク全盛時代といった数え上げたらキリがありませんが、残念ながら僕は、まだこのムーブメントには全く無関係でした。
個人的にも、この時期の音楽に関する記憶は全く残っていません。音楽の授業でやったハーモニカは抜群に上手だった、そんなくらいでした。



【小学校4年生(1971)】
この年は、僕の音楽史の中で非常に重要な年です。この年は何回かに分けて書いていかなくてはいけないと思っています。大きな出来事が2つありました。
1.ギター演奏を始めたこと
2.ロックやフォークを聴き始めたこと
今回は、「ギター演奏を始めたこと」について書いていこうと思います。
●ギター演奏を始めたこと
正直、なぜギターを始めたかは、はっきりとした記憶はありませんが、のちほど紹介していこうと思っている「ブラス(管楽器)・ロック」の影響で「トランペットが欲しい」と親にねだった記憶があります。父親は軍隊でトランペットを吹いていたとのことですが、「家では音がうるさくて、練習できないから駄目だ」と断られ、泣いた覚えがあります。その代りとして、ギターならということで、買ってもらいました。もし、トランペットを買ってもらっていたら、今はどうなっていたのでしょうか?
新潟に、当時1件しかなかったギターショップ「あぽろん」というお店で、当時で約1万5~6千円位のフォークギターと教則本を買ってもらいました。ギターを買ってもらってからは、もう友達と放課後遊ぶことも止め、毎日学校が終わると、真っすぐ家に帰って練習していました。一番最初に弾けるようになった曲は童謡「春の小川」だったと思います。コードブックでC、F、G7、Dmなどの重要なコードも大体は覚えました。皆さんと同じく、Fを押さえて、音がちゃんと出るようになるのに1週間くらいはかかったと思います。
何か月かたって、近所にクラシック・ギター教室ができました。父親が「ギターを続けるのなら、ちゃんと習った方が良い」と勝手にクラシック・ギターを買ってきました。クラシック・ギターの演奏など全く聴いたことはありませんでしたが、人に教わるのはそんなに嫌いではなかったので、習いに行きました。今はこのこと、親に大変感謝しています。エレキを演奏する今でも、「左手が綺麗だね」と褒められるのは、このお陰と思っています。
こんな感じで、僕のギター経歴は始まりました。