僕の音楽史(136)
自宅でジョー・パスを中心にジャズ・ギターを必死に独学している中、聴いたことのないサウンドが耳に飛び込んできました。鋭角的なギターのカッティングです。
「なんだこれ?スゲーかっこいい!」
僕の会社は小売業、この当時は売場に配属されていました。音と映像関連の売場で販売員をやっていました。当時は「ミニコンポ」と呼ばれるレコード・プレイヤー、アンプ、チューナー、CDプレーヤー、カセットデッキ、そしてスピーカーがセットになったマンション・サイズ?のオーディオが全盛時代で、僕もそれを販売していました。商品を決めてもらうにはお客さんに音を聴かせて比較検討してもらわなくてはいけません。販売員の僕たちはそれぞれお気に入りのCDや人気のあるポップスなどを聴かせて1台でも多く買ってもらおうと頑張って働いていました。
そんな売場で接客している時に、ある先輩社員がお客さんに試聴のためにかけたあるCDの曲が突然僕の中に入り込んできました。
テレキャスターか何か?で荒々しくかき鳴らしたようなカッティング、しかも和音がロックのパワー・コードとは違う非常にモダンなサウンド。4度重ねかな?そして、ちょっとテクノっぽいサウンド?が入ってきた。ベースはピック弾き、イエスのクリス・スクワイヤーの様です。耳を傾けて聴いているとシャウトした女性ボーカルが入ってきました。
「えっ?日本語だ!日本のバンドか!?」
これが僕と「レベッカ」そして「ノッコ」との出会いでした。

