僕の出会ったギター達(2)
予告通り下の写真のES-175の生音をお聴かせします。

僕はここ最近、フルアコを買う際にはまずは生音を確認します。それも下の動画の最初に弾いたように、開放弦が多いアルペジオとハーモニックスを鳴らして「箱鳴り」を確認します。その後、適当にフレーズを弾いて、全体的な音量バランスや音とは関係ない部分で弾きやすさなんかを確認します。
今後色々な楽器の生音をお聴かせし、比較検討してもらうためにあらかじめお話ししておくと、どの楽器も大概は1弦が0.012のフラットワウンドです。メーカーはダダリオだったりトマスティックだったりとまちまちではありますが。
この楽器を買った当時は、生音なんかは確認せず、アンプ音の甘い音色が気に入って買ったので、どういう生音だったのか覚えていません。今現在の確認方法で生音を弾いてみて、この楽器の生音に点数をつけると
「70点」です。
要は「可もなく不可もなく」ってことです。
正直、今現在は色々な楽器を試奏し、耳が肥えてしまったことも厳しい点数の理由でもあります。そして、この楽器はベストコンディションではないことももうひとつの理由です。
どこがベストではないかというと、まずは「弦高が僕の理想よりかなり高い状態」です。前回書いたように、理想の高さにすると1弦10フレットのD音一箇所がビビってしまうため、高くせざるを得ない状態です。その結果、音にサスティンがなく、とても弾きづらい状態です。
色々な楽器を弾いてきましたが、80年代後半以降の175系の楽器の生音は、大体こんな感じの音がするように思います。要は、生音はそんなに期待できません。平均点です。もちろん、例外もあるでしょうが・・・。
実際のところライブでは生音はほとんど聴こえませんので、生音が70点でも影響はないのですが、もし今だったらこの楽器、買わなかったかもしれません。普段はアンプに通さないで弾くことが圧倒的に多いので、どうせなら生音も100点に近い方が良いと思うからです。
ですが、この楽器、初めて買ったギブソンES-175であり、次回ご紹介するアンプ音を含め「新しい楽器を買うときの音の基準値」になっています。
みなさんが所有する1990年代周辺のES-175の生音はどうですか?