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僕の出会ったギター達(2)

【Gibson ES-175 1991年製(2)】

 予告通り下の写真のES-175の生音をお聴かせします。

IMG_2241.jpg


 僕はここ最近、フルアコを買う際にはまずは生音を確認します。それも下の動画の最初に弾いたように、開放弦が多いアルペジオとハーモニックスを鳴らして「箱鳴り」を確認します。その後、適当にフレーズを弾いて、全体的な音量バランスや音とは関係ない部分で弾きやすさなんかを確認します。



 今後色々な楽器の生音をお聴かせし、比較検討してもらうためにあらかじめお話ししておくと、どの楽器も大概は1弦が0.012のフラットワウンドです。メーカーはダダリオだったりトマスティックだったりとまちまちではありますが。

 この楽器を買った当時は、生音なんかは確認せず、アンプ音の甘い音色が気に入って買ったので、どういう生音だったのか覚えていません。今現在の確認方法で生音を弾いてみて、この楽器の生音に点数をつけると

 「70点」です。

  要は「可もなく不可もなく」ってことです。

 正直、今現在は色々な楽器を試奏し、耳が肥えてしまったことも厳しい点数の理由でもあります。そして、この楽器はベストコンディションではないことももうひとつの理由です。

 どこがベストではないかというと、まずは「弦高が僕の理想よりかなり高い状態」です。前回書いたように、理想の高さにすると1弦10フレットのD音一箇所がビビってしまうため、高くせざるを得ない状態です。その結果、音にサスティンがなく、とても弾きづらい状態です。

 色々な楽器を弾いてきましたが、80年代後半以降の175系の楽器の生音は、大体こんな感じの音がするように思います。要は、生音はそんなに期待できません。平均点です。もちろん、例外もあるでしょうが・・・。

 実際のところライブでは生音はほとんど聴こえませんので、生音が70点でも影響はないのですが、もし今だったらこの楽器、買わなかったかもしれません。普段はアンプに通さないで弾くことが圧倒的に多いので、どうせなら生音も100点に近い方が良いと思うからです。

 ですが、この楽器、初めて買ったギブソンES-175であり、次回ご紹介するアンプ音を含め「新しい楽器を買うときの音の基準値」になっています。

 みなさんが所有する1990年代周辺のES-175の生音はどうですか?

 

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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