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ギター購入騒動記(92)

2019年4月17日(水) ビンテージ ES-175をゲット! (2)

 下の写真の楽器ES-175(P-90)を持ち帰って、まずは自宅でやらなければならないことがあります。

IMG_2139.jpg


  「傷隠し」です。

 この楽器はもともと正面向かって右側面に強烈な引っ掻き傷があります。面積も広いですし、塗装が剥がれて木の色がむき出しになっていて、結構目立ちます。僕はもともと傷等に関してはあまり神経質な方ではありません。中古でギターを買えば少なからず傷などはありますし、それを修復したりは今までしたことがありません。ただ、さすがにこの傷は結構目立ちますので、なんとかしなくてはと思いました。

 ただ、もともとお金をかけて綺麗にするつもりなんてありません(笑)。床の修復等で使う傷直しペン等で着色して、ちょっとだけ目立たなくするくらいで良いのです。帰り道の100均で傷直しのペンを購入して帰りました。

IMG_2264.jpg

 楽器を弾く前に早速取り掛かります。ギターの色に合わせた傷直しペンを色々混ぜたりして塗ってみたのですが、イマイチです。だんだん面倒になってきたので、先にギターヘッドの打ち傷を直すために油性の黒マジックを塗ってみました。意外と良い感じです。

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「そうだ、さっきまで塗っていた傷直しペンはちょっと茶色っぽいよな。この傷にも上から黒マジックを塗ってみたらどうなるかな?」面積が大きのでいきなりやるには勇気が必要でしたので、ちょっとした傷に試しにやってみました。いい感じです。

 「よし!一気にやるぞ!」

 その結果は下の写真です。傷直しペンの上から黒マジックを塗り、ポリッシュで必死に磨いたら、ペンの色とマジックの黒が絶妙に混じって全く目立たなくなりました。隠す前の写真を撮っていなかったので、比較できないと思いますが、どうですか?全くわからないでしょう!?

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 でも、下の写真を見てください。光を当てるとわかります。なぜって、「クボミ」を埋めていないからです。この傷は結構深くて、本気で修復するにはパテ埋めが必要です。

IMG_2156.jpg


 もちろんあんまりお金かけて直すつもりもありませんし、大体ボディの下面なのでお客様から全く見えません。今回の修復で、何気なくチラ見した時には全く気がつかなくなりましたので、もうこのくらいにします。そのうち、気が向いたら相談してみようとは思います。

 前オーナーさんが貼りっぱなしにしていたセロテープ片を慎重にはがします。こっちの方が緊張しました。綺麗にウェザーチェックの入ったボディ部分にも多少掛かって貼ってあったので、塗装が一緒になって剥がれないように慎重にはがしていきます。うまくいきました。

 こんなところで止めておきます。

 マニュアの方から、「こんなビンテージ楽器に100均の傷直しペンや油性マジックを塗るなんって!」という声が聞こえてきそうですが(笑)、一応、僕はコレクターでもマニュアでもなく、ただのギター弾きですので、気にしません。この楽器は人に売るつもりなんかありませんので、気にせず手を加えます。

 「この傷のおかげでこんな素晴らしい楽器がこの値段で手に入ったのだから!」と思えば、もともと織り込み済みなので傷などは何ともないです。

 「この値段って、一体いくらで??」

 内緒です(笑)。いつものギタープラネット 店員Sさんが下取りを含め、相当頑張ってくれったと思いますので。

 

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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