僕の出会ったギター達(1)
記念すべき第1回はやはり現在も所有のES-175 1991年製のこの楽器からです。まずは下の写真をご覧ください。

自宅ピアノルームの電球色の明かりに照らせれてボディ表面は綺麗に発色していますが、近くで見ると下の写真のように良い感じにウェザーチェックが入ってきています。




1991年に新品で購入しました。確か30万ちょっとくらいの金額だったように記憶しています。場所は池袋イケベ楽器だったと思います。
買った当初はもう少し薄いナチュラルで木目がはっきり見えていました。他に2本在庫で置いてあった同じ91年製のナチュラルに比べて木目の模様が非常に格好が悪かったので、正直購入を迷いました。見た目は一番嫌でしたが、3本弾き比べるとこの楽器が明らかに好みのマイルドな音色でした。今も、当時も、僕はトレブルを抑えめなメセニーやジム・ホールの音色が大好きでした。そんな音に一番近い音がアンプを通した音では少なくともするように思いました。今ならまずは生音を弾き比べるでしょうが、当時は生音は購入を決める要素ではありませんでしたので、他の楽器と比べ、この楽器はどうだったのかはわかりません。そして、気になっていた木目も十数年経つ間に程良く焼けて全く見えなくなりました。良かったです。
この楽器を選んだ理由は、やはり大好きなメセニーの影響でした。1ピックアップはその店には置いていなかったですし、ともかく「ナチュラルの175」ならなんでも良かったのです。この時までギブソンの楽器は所有したことはありませんでした。ずっとヤマハのセミアコやフルアコを使ってきました。ちょうどライブ活動を始め出した頃で「人前でお金をもらって演奏するのだから、本物の良い楽器を持ちたい!」とカミさんに打ち明けて、許しを貰って購入した1本です。
ここ数年前まではずっとこの楽器1本でやってきました。演奏旅行もコンテストも、何もかもこの楽器でやってきました。したがって、皆さんもご存知のように現在僕は色々な楽器を売ってや買って....を繰り返していますが(笑)、何があろうともこの楽器を手放してはいけないような気がしてます。「魂を売る」そんなことになると思っています。
買ってから何ひとつトラブルなくきています。あ、嘘です、ペグが1つ壊れたことがあったので、オリジナルにそっくりなものに全部変えてもらいました。電気系統のトラブルもありません。ガリ一つありませんね。好みの弦高にすると、1弦のフレット1箇所だけビビるのですが面倒なので多少弦高をあげて弾いています。フレット打ち直しもすり合わせもやっていません。「打ち直しは音色が変わる」なんて話も聞きますのでやるつもりもありませんが、すり合わせの必要はあるかもですね。あと、つい最近テールピースをギザギザのやつに変えました。ずっと変えようと思っていたのを面倒でやってきませんでしたが、とうとう変えました。したがって、テールピースだけ少しピカピカで気に入らないですが、もうあと数年もすれば同じ色にくすみが出てくると思います。あと、ピックガードが割れたので取り外しました。どうせ必要ないので、他の楽器もほとんど外しています。


ルックス的にはこんな感じです。次回は実際の音をお聴かせします。
お楽しみに!!