ギター購入騒動記(90)
このビンテージのES-175、どっちを買うにしても値段が値段ですから、現在所有の楽器を何本か処分しない事には無理と思いました。
「さて、何を売る?」
バンド活動を始めた20代後半からずっとES-175とアイバニーズGB-10といったフルアコを弾いてきました。ところが、ここ数年は今まで全く弾いてこなかったソリッド・ギターに興味が移っていき、特にレスポールが大好きなギターの一つでした。そして色々なレスポールを買ったり売ったりしてきました。今現在はギブソンのレスポール・カスタムとスペシャルの2本を所有しています。また他のソリッドギターとしてギブソンのSG、そしてフェンダーのテレキャスターも所有しています。
そして1年ほど前からはまたフルアコ、特にES-175のあの形状とサウンドにものすごく惹かれています。そして、個人的なギター・スタイルも少しづつジャジーなものに戻りつつあります。ES-175やそれに類するギター達、形は同じですが、音は千差万別です。「色んな175が弾いてみたい!」そんな気持ちがものすごく大きくなっています。
「ソリッド・ギターを売ろう!」
売るギターは3本、全てギブソンLPカスタム、スペシャル、そしてSGの3本に決めました。



1年前にはこの3本を売ることなどはとても考えられませんでした。でも、今では割とあっさり決断できました。理由は次の2つ。
「この3本、また欲しくなることが仮にあったら、お金さえあればいつでも簡単に手に入る。でも、ここで弾いたビンテージES-175のような素晴らしい楽器は手に入らないかもしれない。」ということでした。
そして、この3本、ライブでは十分使いました。特にSGは2年ほど前はメイン楽器でしたし、レスポール・カスタムは昨年頻繁に使い、新潟ツアーにも持っていきました。悔いはありません。
1本だけソリッドは残そうと思いました。テレキャスターは残すことにしました。この楽器は本当に「当たりの楽器」で、最近のお気に入りでしたし、まだあまりライブに使っておらず、売ってしまっては悔いが残ると思いました。そして、ジャジーなサウンドも出せますし、太い弦を張るとフルアコに似たサウンドを出すことができます。
オベイションとエレガットはデュオの仕事で必須ですし、売っても大した額にはなりませんので、これも残すことにしました。
このギブソン3本を売ると、例のビンテージ楽器の値段の半額くらいになることがわかりましたので、ほぼ決心は固まりました。
この3本を下取りに出し、そのお金を足して先ほど試奏したES-175のどちらかの楽器を買うことを決心しました。そして、Sさんの出勤日に合わせ3本のギターを持って来る約束をしました。
家に帰ってから試奏の動画を何回も見ましたが、まだどちらの楽器にするかを決められないでいました。ハムの175はまだ値段も調整もしていない楽器なので、売れてしまうことはないのでしょうが、P90の方はすでにネットにアップされている楽器ですから、売れてしまうことも十分考えられます。そこで「商談中」にしてもらうようSさんにメッセージを送りました。これで、じっくりとどっちの楽器にするか決めることができます。


ヤフオクの例の楽器は結局28万台、即決価格の一歩手前でどなたかに落札されたようですが、なんの感情も浮かびませんでした。