ギター購入騒動記(88)
ヤフオクで落札目前まで気持ちが高ぶりましたが、ひょんなことから数日前にネットで見つけたギタプラの175を思い出し、試奏するためにお昼過ぎに御茶ノ水に向かいます。
12時過ぎに着きました。Sさんとここ数日のヤフオク騒ぎの話を情報交換します。ほとんどはメッセージを都度送っていましたから、Sさんは状況把握しているのですが、今日の朝の出来事「朝起きたら最高値が更新されていたこと」「その場で即決価格競り落とそうとしたが、踏みとどまったこと」「入札の動きが止まっているので、数日前にギタープラネットのホームページで見つけた175を弾いてから、気持ち変わらなかったら落札すること」などをかいつまんでで話します。
問題の楽器を早速見せてもらいます。
「うぉー」

思わず唸り声をあげました。まさしくビンテージの風格です。ボディ前面の塗装は綺麗ですし、傷一つありません。側面や裏ボデイは比較的傷がありましたし右側面には目立つ引っかき傷がありますが、写真で既におりこみ済みです。どうせ下の方なので見えません。
さっそく試奏させてもらいます。Sさんがチューニングしている時の生音を聴いているだけで、僕の持っている楽器とは全く違う感じです。これが「ビンテージの音」なのでしょうか。
手に持ってアンプ音ではなく、まずは生音で響きを確認するため、開放弦を入れた和音をアルペジオで弾きました。
正直に言います。感動してしまいました。言葉ではうまく言えません。そして僕の持っている色々な175の音とも全然違います。所有の175についてはどれも素晴らしい音でそれぞれを個性を持っています。でも、なんか、語るレベルが違う気がしてきました。そして、ボディ全体が鳴っていて、生音の音量が僕の楽器の1.5倍くらいあります。
アンプ音ももちろん鳴らしましたが、P90特有のコードを弾いた時の1本1本の音の分離感(?)が最高です。音に硬質な芯(骨格)みたいなものがあってこれまた素晴らしい音でした。
下にその時の動画を紹介しておきます。iphoneでの録音なので、素晴らしさが伝わるかはわかりませんが(いや、伝わると思います!)、聴いてみてください!最初は生音、途中からアンプ音で弾いています。
これ以上弾いていると、予算的に買えもしないくせに欲しくなって諦めきれなくなるので、いったんは楽器を置きます。
あまりの素晴らしさに感動で呆然としている状態の時に、Sさんが奥の方からもう一本ハードケースを持ってきました。
「フレット調整が必要なんで、無茶苦茶弦高が高い状態なんですが、もう一本175があります。値段もまだわかりませんが、これも弾いてみます?」
これまた、ルックスの格好良さに目が飛び出てしまいました。
つづく......。