僕の音楽史(132)
1986年、24歳になりました。この年の3月は久しぶりに人前で演奏する機会がありました。それは3つ上の兄の結婚式が催されることとなっていて、その中での余興で演奏することでした。
この当時は「楽器一本でソロ・ギター」そんな実力もありませんでしたし(今でもあまり自信はないですけど)、バンド活動も全くやっていませんでしたので、一緒に演奏する仲間もおりません。だいたい、たった数分のためにそんな大騒ぎでやるつもりもありませんでした。兄の大学関係の偉い方々が参列する中、迷惑をかけてもいけません。したがって、ライト時代一緒にやっていたピアニストのTさんを誘ってギターとピアノのDuoで「Misty」を演奏しました。彼女は大学を卒業してからはホテルのラウンジ等でジャズやポピュラーの演奏を続けていましたので特に何の抵抗もなかったでしょうが、僕は卒業後はほとんどと言っていいほどギターに触ることがなかったですし、ましてや人前で弾くことなど皆無でしたので、たった1曲スタンダードを演奏するだけでもかなり練習して臨んだ記憶があります。結婚式の余興ですから「誰も真剣に聴いちゃいない」と気楽に考えようとも思いましたが、事前に兄からクラシックの生の弦楽四重奏のBGMがあることも聞いていたので、恥をかきたくないとも思って、随分としっかり練習し、本番も結構緊張して演奏した記憶があります。
あっ、「音楽史」と直接関係ないですし、詳しく書くつもりもないですが(笑)、僕はライトの同期ピアニストTさんと、兄の結婚式の1ヶ月後の4月に、実は結婚式をあげる予定でした!
両親や親戚は新潟住まいでしたし、「息子が二人とも一気に結婚!」ってことで大変だったと思います。のちのち親に聞くと、「私たちの友人達はみな『息子(娘)はみんな結婚もしないで、いつまでも家にいて困る』と言ってるが、お前達は何も苦労せずに嫁さんを見つけてきた。結婚式が重なって大変だったが、いっぺんにカタがついて良かった!お前たちは親孝行だ!」と言ってました(笑)
下は兄の結婚式の時の演奏の写真。今はもう会社の先輩に売ってしまったクラシック・ギターを弾いていますね。アンプを持っていくのが大変だったからでしょう。体型的に今より10キロくらい痩せていますし、毛髪の量が今の1.5倍くらいはあります(笑)。正直、この頃に戻りたいですね。
