ジャズギター裏口入学(38)
譜面(コード)の把握の仕方で皆さんに強調しておきたいことがあります。先の「ⅡーⅤーⅠを見つける」に通じる話ですが、とにかく「譜面のコードをどんどん横に読み進める」ということです。
「枯葉」を例に説明するとこうです。「Cm7はF7のためにある、F7はB♭△7のためにある、B♭△7はE♭△7のためにある・・・・・以下続く」でということです。
コードの「進行」と言うくらいですから、一つのコードネームだけを切り取って考えて「さて、この小節(コード)は何を弾こう」などと考えてはいけません。譜面の左から右へと音楽は時間とともに進行していきます。「今皆さんが見ているコードは次のコードに進むための通過点」だということです。こう考えることによって、「曲を大きく(おおまかに)把握する」ことができます。
枯葉を題材に説明してみると、Cm7→F7→B♭△7→E♭△7→Am7♭5→D7#9→Gm7、この進行をひとつひとつのコードに着目して考えるのではなく「スタートはCm7、エンドがGm7」とだけ極端に考えてしまいます。「終わりよければ全て良し」じゃないですが、どんなに途中「あらぬ方向」に行ってしまっても「終着駅Gm7にしっかりたどり着けさえすれば、オーケー」とも言えるのです。
以上、「譜面の把握」について、譜面のほとんど読めない僕が解説しているので、全く説得力はないのですが、皆さんに強く言いたいことは「大まかに把握しなさい」「先に読み進めなさい」と言う2つのことですかね。
