Pat Martino 奏法研究(1)
https://youtu.be/rctAq9xq1C4
「マルティーノにそっくり!」ってわけではありませんが、自分で言うのもなんですが、随分と影響受けていることはわかりますよね。
いきなり彼の理論や方法論を解説することはせず、「いかにも彼らしい」フレーズのいくつかを何回かに渡って紹介していきます。いくつか紹介した後、そのフレーズを使っての応用例、そしてそれらを使って彼の考え方の根底となる「マイナーコンバージョン理論」について解説していこうと思います。
通常は「理論⇒実践」が普通なのですが、僕は逆に「実践⇒理論で裏付け」みたいな感じで解説していきます。とにかく、これから何回かに渡って紹介していくフレーズ例は、何も考えずに弾いてみるだけで、「マルティーノ気分」が味わえるものばかりですので、どんどん自分のプレイの中に取り入れていってください。また、あくまでマルティーノの奏法をわかりやすく解説することが目的なので、通常のジャズ理論と違っていたり、極端な言い方、限定的な言い方をしていきますのでお許しください。
今後、フレーズの譜面はわかりやすいように、なるべく、メジャーはKey=C、マイナーはKey=Amで解説していきいます。調号が少なくて済むからです。また、毎回は難しいのですが、譜面のフレーズを自ら演奏した音源か動画を入れていこうとも思います。
それでは、つぎのフレーズからスタートです。

「これぞパット・マルティーノ!」というフレーズです。まずは一段目のフレーズを弾いてみてください。このフレーズを弾いて、「おー、これこれ!」って思わない方は、この先この講座は続かないもしれません(笑)。とにかく、何の曲弾いても、頻繁に出てくるフレーズで、これをまずは自分の指に徹底的に覚え込ませないことには始まりません。最初のB音を3弦4フレット人差し指でスタートするのが、一番のノーマルパターンですが、色々なポジションでも弾いてみてください。二段目のフレーズは1小節目は同じ音列で、2小節目が微妙に違います。時代によって、1段目のように弾く時期と、2段目のように弾く時期があったように記憶してます。ちなみにコードはAm7を想定です。したがって「D7の時もG♯7♭13の時も使える・・・」みたいないわゆる「マイナーコンバージョン理論」については、もっと先になってから解説します。まずは、難しいこと考えずに、このフレーズで「マルティーノ気分」を味わうことをお勧めします。あと、3段目に書いた「ドリアンスケール」これだけは絶対に体に叩き込んでおいてください。極論すると、マルティーノはこのスケールとブルーススケールの2種類だけで、全てが弾けてしまいます。「マイナー7thはドリアン」と頭に叩き込んでおいてください。
こんな感じで続けていきたいと思います。感想やご意見などをコメントしていただけると、モチベーションがアップして、記事の投稿頻度がアップするかもしれません。よろしくお願いいたします!
ではでは、次回をお楽しみに!