僕のレコード棚公開します!(4)

【メンバー】
エミリー・レムラー (g) ハンク・ジョーンズ (p) モブ・マイズ (b) ジェイク・ハナ (ds)
【曲目】
A面
1.ストローリン
2.ルック・トゥ・ザ・スカイ
3.バークス・ブルース
4.ファイアーフライ
B面
1.ムービング・アロング
2.テイスト・オブ・ハニー
3.インセプション
4.イン・ア・センチメンタル・ムード
このアルバムもご存知の方が多いと思います。エミリー・レムラーのデビュー・アルバムです。
彼女のアルバムをどういう経緯で聴くようになったかは、記憶が定かではないのですが、確か社会人に成りたての頃、80年代中盤位の頃、ジム・ホールが最近注目のギタリストとしてレムラーの名前を挙げていて、聴いてみたいなと思った矢先に、新宿ディスクユニオンでこのジャケットを見つけ、購入したのがキッカケだったと思います。
ジム・ホールのお気に入りということで、「ダークなサウンドで、難解なフレージング」みたいな感じでイメージしてましたが、良い意味で予想は裏切られました。明るめなトーンで、歌心あふれるフレージングの典型的なジャズ・ギター・アルバムで、とても気に入りました。その後、リーダー・アルバムをレコード屋で見かけるたびに購入していたので、十数枚は所有していると思います。大好きなギタリストの一人です。
彼女のプレーを「女性とは思えない力強い・・・」と形容する人が結構多いですが、僕的には「女性的」に思います。音に色気や艶があります。また、8分や16分音符の力強いフレーズも弾きますが、タイムは均等でなく、所々ブレがあります。そこが、女性っぽく感じさせる部分なのかもしれません。もっとも、女性的、男性的なんてのはどうでも良くて、それが彼女の個性だと思いますし、その個性を僕は好ましく思うのであります。
1曲目のストローリンと最後のイン・ア・センチメンタル・ムードが特に素晴らしいですね。ストローリンのミディアムテンポに乗ったゆったりとした雰囲気、そしてセンチメンタルでのプレイは、この曲を弾くときのお手本のようなプレイで、僕もこの曲を弾くときは、彼女の演奏をどうしても意識してしまいます。
32歳の若さで亡くなってしまったのは、非常に残念です!