ジャズギター裏口入学(40)
今回は「譜面の把握」とは少し離れるかもしれません。「把握しました、でも弾けません」を克服する練習のアイディアです。
まず、簡単なB♭のⅡーⅤーⅠのフレーズを弾いて見ます。
このようなフレーズをコピーあるいは教則本で覚えたら指癖にするために何百回も弾いて練習すると思うのですが、その時に上の動画のようにⅡーⅤーⅠのコード・サウンドを鳴らしてからフレーズを弾くようにします。目的の2つ。
まず、耳に「このフレーズはⅡーⅤーⅠのフレーズです。」となじませることです。もうひとつはⅡーⅤーⅠのコード・ポジションや押さえ方とフレーズの指使い、フレットのポジションなどを結びつけておくためです。
この練習を繰り返し行うことによって、コードを弾いた時に、あるいはサウンドを聴いた時に自然と指がコードに合ったフレーズを弾くように動いてくれるようになっていきます。もちろん、数ヶ月やったところで効果なんか出ません。それこそ何十年もかかります。
もうひとつは、これは以前も話したかもしれませんが、コピーしたフレーズをジャズでよく使う代表的なキーで弾けるように合わせて練習します。これも下の動画のようにコードを弾いてからキーを変えていきます。下のようにB♭のⅡーⅤーⅠのフレーズを弾いたら、それを代表的なC→E♭→Fと転調して指を馴染ませます。
もうひとつ紹介します。まずはB♭のⅡーⅤーIのフレーズ。
下のようにただフレーズを平行移動するだけでなく、音を1オクターブ下げて弾いたりすると、指の形が全く変わったりするのでとても良い練習になります。
譜面の理解や把握も結局は上手に弾けるようになるために行うのものであって、弾けなければ把握・理解できていないのと同じです。
