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ジャズギター裏口入学(40)

【 譜面の把握(3)】

 今回は「譜面の把握」とは少し離れるかもしれません。「把握しました、でも弾けません」を克服する練習のアイディアです。

 まず、簡単なB♭のⅡーⅤーⅠのフレーズを弾いて見ます。



 このようなフレーズをコピーあるいは教則本で覚えたら指癖にするために何百回も弾いて練習すると思うのですが、その時に上の動画のようにⅡーⅤーⅠのコード・サウンドを鳴らしてからフレーズを弾くようにします。目的の2つ。

 まず、耳に「このフレーズはⅡーⅤーⅠのフレーズです。」となじませることです。もうひとつはⅡーⅤーⅠのコード・ポジションや押さえ方とフレーズの指使い、フレットのポジションなどを結びつけておくためです。

 この練習を繰り返し行うことによって、コードを弾いた時に、あるいはサウンドを聴いた時に自然と指がコードに合ったフレーズを弾くように動いてくれるようになっていきます。もちろん、数ヶ月やったところで効果なんか出ません。それこそ何十年もかかります。

 もうひとつは、これは以前も話したかもしれませんが、コピーしたフレーズをジャズでよく使う代表的なキーで弾けるように合わせて練習します。これも下の動画のようにコードを弾いてからキーを変えていきます。下のようにB♭のⅡーⅤーⅠのフレーズを弾いたら、それを代表的なC→E♭→Fと転調して指を馴染ませます。



 もうひとつ紹介します。まずはB♭のⅡーⅤーIのフレーズ。



 下のようにただフレーズを平行移動するだけでなく、音を1オクターブ下げて弾いたりすると、指の形が全く変わったりするのでとても良い練習になります。



 譜面の理解や把握も結局は上手に弾けるようになるために行うのものであって、弾けなければ把握・理解できていないのと同じです。
 
IMG_1405.jpg

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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