ジャズギター裏口入学(39)
調号でキーがわかったら・・・そっから先を書きます。わかりやすく「枯葉」で説明してみます。
とりあえずフラット2つの調号でメジャーならB♭、マイナーならGマイナーであることがわかりますね。次に頭の中で考えることは、コード進行をざっと見渡してⅡーⅤーⅠらしきものを探していきます。勿論、キーが決まった時のⅡーⅤーⅠを知っていなくてはいけません。以前もお話ししたように、「譜面が読めません」と「Cm7がⅡの時、V7は??」なんてことを「えっと、えっと・・・」なんて言っているようでは、ギターの練習前にまずそっちの方を勉強してください。
「枯葉」に話を戻しますと、こうやって譜面を見渡すと「Cm7-F7-B♭△7」「Am7♭5-D7♯9-Gm7」がいろんなところで出てきます。それぞれはB♭メジャー、GマイナーのⅡーⅤーⅠですから、これで「B♭メジャーとGマイナーが交互に出てくる曲だ」ってことがわかります。そして、B♭メジャーとGマイナーは「関係調」ですから、極端なこと言ってしまうと「B♭でのドレミ・・・(もしくはGのマイナー・スケール)を弾いていれば取り敢えずオーケーってことがわかります。
ぱっと譜面を渡された時に、このくらいまではものの数秒くらいで把握する必要があります。これができるためには♭や♯の数とキーの関係やⅡーⅤーIのコードネームはすぐに浮かんでくるようになっていなくてはいけません。
さあ、ここまで頭の中で分析ができても「弾けません・・・」って人が沢山います。アマチュア・ギタリストはこう言う方々が大半といっても良いくらいです。何を隠そう、僕も20代前半くらいまではそうでした。それをある練習を意識してやるようになってから数年かけて克服していきました。
次回はその辺を動画を使って解説しようと思います。
