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ジャズギター裏口入学(39)

【 譜面の把握(2)】

 調号でキーがわかったら・・・そっから先を書きます。わかりやすく「枯葉」で説明してみます。

 とりあえずフラット2つの調号でメジャーならB♭、マイナーならGマイナーであることがわかりますね。次に頭の中で考えることは、コード進行をざっと見渡してⅡーⅤーⅠらしきものを探していきます。勿論、キーが決まった時のⅡーⅤーⅠを知っていなくてはいけません。以前もお話ししたように、「譜面が読めません」と「Cm7がⅡの時、V7は??」なんてことを「えっと、えっと・・・」なんて言っているようでは、ギターの練習前にまずそっちの方を勉強してください。

 「枯葉」に話を戻しますと、こうやって譜面を見渡すと「Cm7-F7-B♭△7」「Am7♭5-D7♯9-Gm7」がいろんなところで出てきます。それぞれはB♭メジャー、GマイナーのⅡーⅤーⅠですから、これで「B♭メジャーとGマイナーが交互に出てくる曲だ」ってことがわかります。そして、B♭メジャーとGマイナーは「関係調」ですから、極端なこと言ってしまうと「B♭でのドレミ・・・(もしくはGのマイナー・スケール)を弾いていれば取り敢えずオーケーってことがわかります。

 ぱっと譜面を渡された時に、このくらいまではものの数秒くらいで把握する必要があります。これができるためには♭や♯の数とキーの関係やⅡーⅤーIのコードネームはすぐに浮かんでくるようになっていなくてはいけません。

 さあ、ここまで頭の中で分析ができても「弾けません・・・」って人が沢山います。アマチュア・ギタリストはこう言う方々が大半といっても良いくらいです。何を隠そう、僕も20代前半くらいまではそうでした。それをある練習を意識してやるようになってから数年かけて克服していきました。

 次回はその辺を動画を使って解説しようと思います。

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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