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マイナー・コンバージョン・コンセプト(19)

【まとめ】

 一旦今までのマイナー・コンバージョンについて整理してみようと思います。

(1)C → Am

(2)D7 → Am

(3)G7 → A♭m 

(4)Dm7(♭5)→ Fm

 話を簡素化するため、あるいは理論的に逃げ道を作るために敢えてテンションは記入してません。テンションまで含めて説明を始めてしまうと話がややこしくなります。
 
 何回かにわたって動画を使って説明してきましたが、まとめるとこの4つのことを理解しやすいように色々と説明してきたわけです。

(1)について
 割と一般的で、知っている人も多いですよね。ポイントはAmにコンバージョンして、Aナチュラル・マイナーを弾けばドレミ・・・をラから始めた「ラシドレミフアソ」になりますが、あえてAドリアンを選択すると「ラシドレミファ#ソ」となって、F#が入ってきます。F#音はCのコードでいうと♭5のテンションになりますので、「おや?」と思わせるので、上手く使ってください。

(2)について
 ドミナント7thじゃない7thコードでは一般的なコンバージョンです。AmをAドリアンで弾けば、構成音はDのミクソリディアンになりますので、理論書通り「7thコードはミクソリディアンで弾けます。」の通り理にかなっています。D7をDペンタでばかり弾いている方にはおすすめのコンバージョンですね。

(3)(4)について
 マイナー・コンバージョン・コンセプトのキモになる部分です。特に(3)はジャズを始めて一番最初に挫折する「オルタード・スケール」を頭の中でショートカットができる考え方です。「ドミナント7thはオルタード」とは考えず「ドミナント7thは半音上のマイナー」と頭に叩き込んでおけば、おのずとオルタードを弾けます。また、マイナー7th♭5の切ないサウンドも「単三度上のマイナー」を弾けば一発解決です。

 以上今回は今まで解説してきたことをまとめてみました。「ん?」と思った人は、過去の解説投稿をご覧になってみてください。あるいは質問もどんどん受け付けます!

 次回からは、応用編のコンバージョンを解説していきます。

 お楽しみに!

IMG_0794.jpg
 

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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