マイナー・コンバージョン・コンセプト(19)
一旦今までのマイナー・コンバージョンについて整理してみようと思います。
(1)C → Am
(2)D7 → Am
(3)G7 → A♭m
(4)Dm7(♭5)→ Fm
話を簡素化するため、あるいは理論的に逃げ道を作るために敢えてテンションは記入してません。テンションまで含めて説明を始めてしまうと話がややこしくなります。
何回かにわたって動画を使って説明してきましたが、まとめるとこの4つのことを理解しやすいように色々と説明してきたわけです。
(1)について
割と一般的で、知っている人も多いですよね。ポイントはAmにコンバージョンして、Aナチュラル・マイナーを弾けばドレミ・・・をラから始めた「ラシドレミフアソ」になりますが、あえてAドリアンを選択すると「ラシドレミファ#ソ」となって、F#が入ってきます。F#音はCのコードでいうと♭5のテンションになりますので、「おや?」と思わせるので、上手く使ってください。
(2)について
ドミナント7thじゃない7thコードでは一般的なコンバージョンです。AmをAドリアンで弾けば、構成音はDのミクソリディアンになりますので、理論書通り「7thコードはミクソリディアンで弾けます。」の通り理にかなっています。D7をDペンタでばかり弾いている方にはおすすめのコンバージョンですね。
(3)(4)について
マイナー・コンバージョン・コンセプトのキモになる部分です。特に(3)はジャズを始めて一番最初に挫折する「オルタード・スケール」を頭の中でショートカットができる考え方です。「ドミナント7thはオルタード」とは考えず「ドミナント7thは半音上のマイナー」と頭に叩き込んでおけば、おのずとオルタードを弾けます。また、マイナー7th♭5の切ないサウンドも「単三度上のマイナー」を弾けば一発解決です。
以上今回は今まで解説してきたことをまとめてみました。「ん?」と思った人は、過去の解説投稿をご覧になってみてください。あるいは質問もどんどん受け付けます!
次回からは、応用編のコンバージョンを解説していきます。
お楽しみに!
