ギター購入騒動記(73)
毎日デジマートやギタープラネットのホームページでギターを物色することが習慣になっています(笑)。
昨日の夜、自宅でギタプラのホームページを見ていて目に留まった楽器があります。下の楽器です。

「14万?おや?安いな...。」
ここ数ヶ月はずっとES175系のフルアコばかり気に留めていましたが、珍しくこのレスポールに目が留まりました。1昨年ソリッドギターを買いまくっていた時期に、14〜5万の中古レスポールは大概は「訳あり商品」でした。ホームページを見る限り、この商品は特にそんな記述はありません。何はともあれ、薄っすらと木目の見える綺麗なワインカラーの写真に目を奪われたのでした。
翌日曜日、かみさんが銀座に用事で出かけるというので、俺も一緒に家を出てギタープラネットを覗きにいこうと思いました。
昨日のレスポールの事など、その時実は忘れていました。いつものようにフルアコの置いてあるフロアに行きおなじみのSさんと話をしに行きました。
Sさんはその時たまたま接客中でした。時間を潰すために外に出た時に、ふと昨日のレスポールのことを思い出しました。
「久々ソリッドギターを物色してみるか。昨日のネットで見た楽器でも試奏してみようか。」
偶然にもそんな気になりましたので、中古ソリッド楽器の置いてある館へと足を運びました。
早速ネットで見たレスポールを弾かせてもらいました。この楽器です。

久しぶりのレスポールです。所有のレスポール・カスタムも昨年10月の新潟ライブで使用してからというもの殆ど自宅でも弾いていません。
「うーん、レスポールの音だ!なつかしい!」
まずはそのように感じました。「おかえり!」と楽器に言われているようでした。ネックの握りもいい感じ、厚みがあり幅のあるネックで、僕の好みにぴったりです。ボディも写真で見た通り綺麗なもので傷もありません。
「こっちのギターはどうですか?」

ほぼ似たような値段のワインレッドのレスポールでしたが、こちらはブースターやタップ付きでシングル・コイルに切り替えができる個体でした。
「あれ?ちょっと音が細いかな?」
同じようなセッティングでも少し線が細い印象です。弦の太さも全く同じようですが、好みの問題なのでしょうが、レスポール特有の「ぶっとい音」がしません。もちろん好みの問題なので、悪い楽器ではありませんよ。
店員さんと色々話しているうちに下の楽器が目に飛び込んで来ました。黒のボディに白(クリーム色)のピックガードの僕にとって70年代ジェフ・ベックをイメージする素晴らしいルックスでした。

当然弾かせてもらいます。
「え?これはすごい!」
最初に弾いたレスポールも「いかにも!」といった太い音でしたが、そんなもんじゃない極太の男らしい音です。0.10位の比較的細い弦を張っていたと思うのですが、それでも他の試奏した2本とは比較にならないくらい太い音がします。そして、中低域は信じられないくらいの芯のある音です。
こんなに個体差があるのは、改めてびっくりです。やはりギターに限らず楽器というものは実際に弾いて見て買うべきなのだと実感しました。
また、中古のギブソン・レスポールで12〜15万くらいの綺麗な楽器がたくさんあることに驚きました。僕がソリッドを探していた一昨年より数万円は価格帯が下がっている気がします。
これ以上この場にいるのは危険と思いました(笑)。まだまだ弾いていたかったのですが、心を鬼にしてその場から立ち去りました。
「レスポール、やはり素晴らしい!」
忘れていた感覚が蘇ってしまいました。
中古ソリッドのフロアを離れ、店員Sさんのフルアコ・フロアに向かいました。