ソロ・ギター道場(2)
サムデイの2回目です。僕の動画で演奏しているサムデイはテーマ部分のハーモニーはほぼ毎回同じで下の動画のような演奏をしています。
全くオーソドックスなハーモニーです。動画を見れば説明の必要もありませんが、B♭△7、D7♯9♭13、E♭69(♭5)ときて、最後はG7(13)/Fです。ソロ・ギターって他に誰もいないのですから、毎回これではつまらないですよね。弾いているだけでは気がつかないですが、リスナーになって客観的に聴くとわかってくることがあります。
サムデイのテーマのリハモは色々なミュージシャンが色々なことをやっていて、ビル・エバンスなんかがすごく有名で、あんな感じの弾き方をするピアニストはたくさんいますが、ここで紹介するのは以前山口廣和君という素晴らしいギタリストとデュオでこの曲をやった時に、彼が2括弧目でやったハーモニーです。本人から直接聴いたわけではないので、細部は違うかもしれませんですが、確かこんな感じだったと思いました。
B♭△7を半音上のB69(♭5)、D7をE69(♭5)というB♭の半音上のB4度進行にリハモして、E69(♭5)から半音進行でE♭69(♭5)に降りてくるというまさにギターならではのリハモです。
デュオでやった時、テーマの1括弧目を僕、2括弧目を彼と交互に弾き分けたのですが、僕が先ほどのような普通のハーモニーで弾いたのちに彼が2括弧でこのようなリハモをやったことで、とても締りのある感じになったように記憶しています。ソロ・ギターは一人でこういったことができないといけないので、大変です。
G7のところは、彼の演奏というわけではなく、誰でもよくやるオーソドックスな小技で、なるべく単調にならないように内声13thのE音を♭13thのE♭音にずらしています。こういった小技を適度に散りばめることが演奏が単調にならないために非常に重要になる気がします。
次回、引き続きSomedayを研究していきます。
お楽しみに!
ここでの解説は自らが演奏した下の動画のサムデイを聴き直し、それについて「あーすれば良かった、こーすれば良かった」と反省しているものです!
