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僕の音楽史(119)

【大学3年生(1983年)】

 僕以外のリズム隊、久野さん(p)タダシさん(b)中村さん(ds)の3人がこの3月のリサイタルをもってめでたく卒業を迎えるということは、以前もお話ししたとおりですが、その3人と最後の演奏になるであろうリサイタルではあったはずなのですが、あまり記憶がありません(笑)。

 僕は彼ら3人の素晴らしいミュージシャンに対して今思うことは一つです。

 「あの時、僕がもう少しギターが上手く弾けていたら、本当に楽しかったのにな」と言うことです。

 ピアノの久野さんは絶対音感もあり、フルバンドのアレンジもライトに提供しているそんな才能の持ち主でしたし、ただしさんは本当に安定感のあるベーシストで、一緒に演奏していてストレスを感じることは全くありませんでした。また、ドラムスの中村さんは、例のカシオペア神保さんの後を引き継いでレギュラーになったことは凄いプレッシャーだったと思いますが、別の意味で(別の土俵で?)一時代を築いた素晴らしいドラマーだと思います。彼のミディアム・スィングのノリは当時の学生バンドではピカイチでしたし、僕のジャズのノリは彼と一緒に約2年ほど演奏したことによるものが大きいと思うのです。

 そんな3人の中で、僕は謙遜でもなんでもなく、ギタリストとしてあまりに未熟でした。今の半分ぐらいの力量があれば、色々な事ができて面白かったのになと思います。また、3人とも学年が上でしたから、同期や後輩と同じ感じに接するっと言うのも若干抵抗がありました。3人とも、もちろん気兼ねなく話せる感じではありましたが。

 このリサイタルをもって、彼ら3人とはお別れとなりました。その後、僕は彼ら3人とは公式の場では一度も演奏したことがありませんし、数えるほどしか会っていません。

 僕はこの3人がいなくなった時点でもうライトには正直全く興味がなくなりました。3人ものメンバーがいなくなった訳ですから、もともとレギュラーだった僕が新しいメンバー達を引っ張って行かなくてはいけない立場であるはずですが、興味はライトのリズム隊のことではなく、自分のギター・プレイに100%向けられました。

 「上手くなりたい!いや、上手くならないといけない!」

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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