僕のレコード棚公開します!(3)

【ミュージシャン】
ジョー・パス(g) ニールス・ペデルセン(b)
【曲目】
A面
1.ジョーンズ嬢に会ったかい?
2.オレオ
3.ラバー・マン
4.5ポンド・ブルース
5.降っても晴れても
B面
1.クワイエット・ナイト
2.トリクロティズム
3.オールド・フォークス
4.ヤードバード組曲
5.イン・ユア・オウン・スウィート・ウェイ
これは「名盤中の名盤」で、紹介の必要もないのかもしれませんね。ジョー・パスは何と言っても「バーチュオーゾ」のソロ・ギター・シリーズが有名ですが、デュオ、トリオものでも佳作はたくさんあります。
大学1年、ジャズを聴き始めてまだ半年くらいの頃、ジャズ・ギタリストで知っているのは「ウェス、ジム・ホール、ジョー・パス」の3人位でした。そんな中、このアルバムの前に「アンダー・カレント/ジム・ホール&ビル・エヴァンス」を買いましたが、正直、全く理解できませんでした。今聴けば、こんな名盤はないのですが、当時のジャズ初心者の僕には、あまりに難しすぎました。そこで、次はジョー・パスを買おうということで、たまたまレコード・ショップにあったこれを買いました。
一発で気に入りました。ジョー・パスはもちろんですが、ベースのペデルセンのプレイにぶったまげてしまいました。「ウッド・ベースってこんなに速く弾くことができる楽器なんだっけ?!」というのが率直な感想です。のちに、そんな風に弾けるのは、そう何人もいないということが分かりました。
演奏曲も有名なスタンダードとブルースで、上級者向けの教則レコードのようです。コード・ワークなどは、オーソドックスなものばかりで、「当たり前のことをしっかり弾く」ことの大切さを改めて感じさせてくれます。演奏はどれも素晴らしいですが、特に1曲目の「ジョーンズ嬢に会ったかい?」がお勧めで、このギター・ソロは今でもそのまんま弾けます。
日本人は、ジム・ホール派が多く、ジョー・パスの事を悪く言う人が多いのも事実です。「ちっとも目新しいことやってない」とか「テクニックはあるけど・・・」という声を耳にします。「当たり前のことをあそこまで上手に弾ける、いったい何が悪いんだ??」と僕は言いたい!
ちなみに、僕はジム・ホールはジョー・パスと同じくらい好きです。もっとも、ジム・ホールを好きになったのは、随分後になってからですが。