マイナー・コンバージョン・コンセプト(16)
前回「Dm7(♭5) をFmにコンバージョンして、Fドリアン・スケールで弾く」についてスケールで解説しましたが、今回はこれを「音符やスケールは苦手」の人のために指板を使った解説を捕捉しておきます。
まず下の図1、図3、図5といったように、左側の指板図を縦に眺めてください。

みなさんが知っている「マイナー7thフラット5th」と言えば、代表格はこの3種類と思います。赤字はいずれもルートD音です。あ、図3のルート音を赤くするのを忘れました。4弦の12フレットがD音ですね。
上の図1→図2から解説していきます。図1の4、3、2弦の黒丸、Fmの4、3、2弦の黒丸の位置と一緒ですよね。赤丸のD音鳴らさなきゃFmってわけです。
次、図3→図4ですけど、図3に6弦13フレットのF音(図4の赤丸)を足しますよ、こうするとFm6になるわけですね。
最後はちょっとワンクッション入ります。図5のD音弾かないで、代わりに6弦6フレットのB♭音を足すと図6のようになりますよね。これ、みなさんが知っている(?)B♭7の押さえ方ですよね。以前解説したように、ドミナントじゃない7thの時に「D7(9) → Am6」とコンバージョンできると解説しましたよ。だったら、B♭7→ Fm6が成り立つわけで、結果、Dm7(♭5)→ B♭7 → Fm6となり、Dm7(♭5)はFmにコンバージョンできるわけです。
ところどころマイナー7thとマイナー6thを混在して書いてしまっていますが、ここでは要は「マイナーにコンバージョンできる」くらいに簡単に考えてください。
僕も音符やスケールってのはすごく苦手ですし、特にロック出身のギタリストの方々は今の解説のように、音名ではなく「物理的な指板の位置」で説明した方がわかりやすいのではと考え、あえて今回のように説明してみました。
最後に下の動画はルーパーでDm7(♭5)を鳴らし、このサウンド上でFm、Fドリアンスケールを使い弾きまくっていますので、参考にしてください。
今年度は、一旦ここまでですね。
みなさん、良いお年を!そして、この講座、来年もよろしく!!