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マイナー・コンバージョン・コンセプト(16)

【 Dm7(♭5) → Fm (2)】

 前回「Dm7(♭5) をFmにコンバージョンして、Fドリアン・スケールで弾く」についてスケールで解説しましたが、今回はこれを「音符やスケールは苦手」の人のために指板を使った解説を捕捉しておきます。

 まず下の図1、図3、図5といったように、左側の指板図を縦に眺めてください。

CCF20181230.jpg


 みなさんが知っている「マイナー7thフラット5th」と言えば、代表格はこの3種類と思います。赤字はいずれもルートD音です。あ、図3のルート音を赤くするのを忘れました。4弦の12フレットがD音ですね。

 上の図1→図2から解説していきます。図1の4、3、2弦の黒丸、Fmの4、3、2弦の黒丸の位置と一緒ですよね。赤丸のD音鳴らさなきゃFmってわけです。

 次、図3→図4ですけど、図3に6弦13フレットのF音(図4の赤丸)を足しますよ、こうするとFm6になるわけですね。

 最後はちょっとワンクッション入ります。図5のD音弾かないで、代わりに6弦6フレットのB♭音を足すと図6のようになりますよね。これ、みなさんが知っている(?)B♭7の押さえ方ですよね。以前解説したように、ドミナントじゃない7thの時に「D7(9) → Am6」とコンバージョンできると解説しましたよ。だったら、B♭7→ Fm6が成り立つわけで、結果、Dm7(♭5)→ B♭7 → Fm6となり、Dm7(♭5)はFmにコンバージョンできるわけです。

 ところどころマイナー7thとマイナー6thを混在して書いてしまっていますが、ここでは要は「マイナーにコンバージョンできる」くらいに簡単に考えてください。

 僕も音符やスケールってのはすごく苦手ですし、特にロック出身のギタリストの方々は今の解説のように、音名ではなく「物理的な指板の位置」で説明した方がわかりやすいのではと考え、あえて今回のように説明してみました。

 最後に下の動画はルーパーでDm7(♭5)を鳴らし、このサウンド上でFm、Fドリアンスケールを使い弾きまくっていますので、参考にしてください。

 今年度は、一旦ここまでですね。

 みなさん、良いお年を!そして、この講座、来年もよろしく!!

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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