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僕の音楽史(118)

【大学3年生(1983年)】

 ライト・レギュラー・メンバーのうち、僕以外のピアノ、ベース&ドラムスの3人が卒業を迎えることは前回お話しした通りです。そして、彼ら3人がリサイタルで行うフューチャー曲のうち、僕にとって一番印象に残った曲はベースのタダシさんが選んだラン・アウェイでした。それは何故かというとギター・ソロが貰えたからでした。

 タダシさんは親切にも「武田もソロ何コーラスかやれば?」と言ってくれました。僕が「ギター・ソロがなくて面白くない!」と、いつも不満を漏らしていたので気を使ってもらったのだと思います。もちろんお言葉に甘えてソロを数コーラスいただくこととなりました。

 この曲はGのブルースでした。当時、僕は未だスタンダードはあまり上手に弾けませんでしたが、ブルースならそこそこアドリブ演奏で数コーラスくらいは弾けるレベルではありました。ただ、せっかくのリサイタルですし、先輩のフューチャー曲なので不甲斐ない演奏してもやり直しはききません。したがって、ジャズ・ギタリストの誰かの演奏をコピーして、アドリブ演奏ではなく書き譜でやろうと思いました。色々題材になりそうな曲を探しましたが、キーがGのブルースってのはなかなか見つけることができませんでした。

 結局どうしたかと言うと、下のウェスの名盤「ハーフノートの....」の一曲目「ノー・ブルース」、この曲は実際はキーがFで演奏されていましたが、最初の2コーラスのソロをGに転調して演奏することに決めました。

 実際どんな演奏だったかは全く記憶はないのですが、間違えずにまんま弾けたと思います。でも、所詮はウェスのパクリですから、聴いていた人の中には気がついた人がいて「なーんだ」と思った人もたくさんいただろうなと考えると、そんなことやらずにアドリブでやればよかったなと今では後悔しています。

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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