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僕の音楽史(116)

【大学3年生(1982年〜83年)】

 今回はライトではなくハイソの話。

 「ハイソ」ってのは「早稲田大学ハイソサイェティ・オーケストラ」というビッグバンドです。僕が所属する慶応ライトのライバルっていうか仲間っていうか、まー、そんな感じの団体で、同じビッグバンドということもあって、共演する機会の多いバンドでした。

 僕がレギュラー・メンバーになったD(2)年の秋以降からもすでに何回も共演していましたし、この年もひとつひとつの機会の記憶はないのですが、お互いの学園祭に客演したり一緒に演奏旅行(ビータ)に行ったりしてました。

 ハイソにK君という同学年のギタリストがいました。残念ながらほとんど話す機会もなかったのですが、とても素晴らしいギター弾きでした。僕と同じくセミアコを使っていましたが、ジャジーなフレーズとツボを得たバッキングはとても刺激になりました。彼の音楽的なプロフィールはわかりませんが、明らか自分とは違うと思いました。僕のプレイは一言で言うと、「ロック・フュージョン系」のプレイでしたが、彼は明らかに「ジャズっぽくアダルト」でした。

 ビッグバンドの曲でギタリストのソロがあることは稀だと思うのですが、K君の実力もあってか、共演した時にハイソが演奏する曲には必ず彼がソロを取る曲があって、聴く機会も多かったこともあり、妙に彼のことを意識するようになりました。ツイン・リバーブのギターアンプ(?)を使っていたせいか、すごくブライトな感じで、他の楽器群に埋もれることのないヌケの良い音だったように思います。

 共演のステージでは大抵、それぞれのバンドで4〜5曲演奏したのちに、最後にハイソ&ライトで合同演奏する曲(深町純さんの曲)があって、その曲にはリズム隊のソロ・バースがありました。ソロはフュージョン系の7th一発だったので、僕は当然オーバー・ドライブ&ブルース・ペンタトニックでギンギン弾きまくったのですが(それしかできませんでしたのでw)、彼も同様のプレイで返してきたことにびっくりさせられましたし、音楽性の間口の広さに感心してしまいました。

 こんな共演時の録音を、なぜかカセットテープで今でも所有していて、この前何十年ぶりかに聴きました。

 懐かしい思い出です。

 ※写真は当時のハイソのものではありません。
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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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