僕の音楽史(115)
今回はライトの活動とは別の話。このころ聴いていたレコードについて整理してみようと思います。
「ジャズが好き」というより「ジャズギターが好き」という感じでしたので、相変わらずギターばかりでしたね、聴いていたのは。
ジョー・パスのレコードは結構買いまくってましたね。最初にジャズギターの凄さを教えてくれたようなギタリストでした。「バーチュオーゾ」「チョップス」で好きになり、この頃にはバーチュオーゾのシリーズはひととおり聴いていました。この頃はハーブ・エリスとのデュオもの、中でも「トゥー・フォー・ロード」やブラジル系のミュージシャンと共演した「コルコバード」なんかが好きでよく聴いていました。


リッチー・コールのバンドで好きになったブルース・フォアマンのファースト・アルバム、これは僕にとっては「ビバップ」を学ぶ格好の題材で、コピーしまくって譜面に起こしていました。彼がいなかったら僕は今だにビバップを弾けなかったかもしれません(今でも弾けているとは言えませんが....)。

ジョージ・ベンソンは大好きで研究はしていましたが、あのような速いパッセージはなかなか弾けなかったので、そんな時はグラント・グリーンをコピーしていました。彼のレコードを33回転から45回転にして聴くと、ベンソンの様でしたので(笑)。「オレオ」の中に収められていた「リトル・ガール・ブルー」が好きでしたね。

ラリー・コリエルは当時オベーションでソロやデュオ作品がたくさん発売されていて、いろいろ聴いていましたが、そんな中で「フィリップ・キャセリーン」とのデュオはよく聴いていました。「ツインハウス」が大好きでしたし、フィリップのギターも大好きになりました。

パット・マルティーノのこのアルバムに出会ったのもこの頃だったと思います。「イグジット」で彼に出会い狂喜しましたが、その後あまりのめり込んでいませんでした。当時彼のアルバムは廃盤等の関係かなかなか手に入らずにこの時点ではほとんどのアルバムを聴けていない状態でした。このアルバムでの彼の正確無比のピッキングは開いた口が塞がらないほどでしたし、彼の絶頂期を捉えた素晴らしい作品と思います。でも、まだこのアルバムがギター人生に大きな位置付けになるとは思っていませんでしたね。

ウェスは「インクレディブル・ジャズ・ギター」や「ハーフノートの.....」はきっかけにこのころは「ソリテュード」あたりの一連のライブ版を好んで聴いていた様に思います。

それ以外にも色々なギタリストを聴いてはいましたが、共通しているのはやはり「8分音符や16分音符を中心に正確なピッキング」が割と共通項ですね。ラリー・コリエル以外は(笑)。