2018年10月新潟ライブ紀行(10)
ほぼ予定通り演奏を始めました。最終的にはすごく楽しいライブで終えることができましたが、裏では2つの大きなアクシデントに見舞われ、演奏が始まる前とは一転して実は気が動転していました。ライブの実況レポートをしながら言い訳がましくそのことについて書かせてもらいます(笑)。今回は1stセットについて。
一曲目はパット・マルティーノの「Interchange」。この曲の途中、ソロが終わり柳君のピアノにソロを受け渡したあたりにアクシデントが起きました。バッキングしていて「あれ、音量(音圧)が少し落ちたな?」と感じました。「ボリューム・ペダルを手前に踏みすぎたかな?」と思い、色々調整してもやはり変です。そうこうしているうちに一曲目は終わりました。続けて予定通り間髪入れずに高速「Rhythmaning」。本当は1曲目終了の後にアンプやエフェクターを確認した方が良かったのかもしれませんが、「ステージの流れや緊張感」をとぎれさせないことを優先して、一気に演奏に突入。やはり明らか音量が8掛けくらいな感じです。
演奏していて思い出しました。以前も東京のライブで同じようなことがありました。原因は分からずじまいで、その後は起きなかったので気にすることもなかったのですが、何もこんな大事なライブでまた起きることはないだろう!と悔しい思いでした。多分エフェクターを接続している短いシールドかアダプターの一部断線等が原因と思います。東京で起きた時にアンプのヴォリュームを上げて対応したのですが、突然正常に戻ってしまい、大音量になってしまったことがありました。そのままの状態でいつも以上にアタックを強く弾けばなんとかなると判断し、もう余計なことを考えずに忘れようと務めました。
3曲目の「Monday Blues」で2つ目のアクシデントが起きました。テーマはギターのみでスタートするのですが、5小節目のある運指に行くと左手の薬指と小指が急にくっ付いてしまう症状、要は指がつるってやつが起きて演奏が続けられません。これも何年かにいっぺんくらい起きることがあったのですが、ここまで酷いのは初めてです。
演奏を止めるってのは、絶対あってはいけないことなのですが、さすがに中断せざるを得ませんでした。お客さんには「緊張して忘れた」なんてごまかしていましたが、もう気持ちが舞い上がってしまいました。柳君のフォローもあってなんとか乗り切りましたが、本当に穴があったら入りたい気分でした。
4曲目「Old Folks」そして1stセット最後の「80/81」は幸い症状は出ませんでしたが、「また指がつったらどうしよう」と演奏中に気になって少し消極的な演奏になってしまった気がします。音量も相変わらず8掛けでした。
色々言い訳がましく書いてしまいましたが、東京に戻ってプレイバックを聴くと、実はそんなに悪い演奏ではなく、逆に「Rhythmaning」は自分で言うのもなんですが、結構すごい演奏していたりしてました。昔の自分だったら、このようなアクシデントに見舞われた時には、演奏は惨憺たるものになっていたと思うのですが、少しは俺も成長したなと思いました。「新潟ジャズの聖地ジャズフラッシュで演奏させてもらっている」「演奏を楽しみにしていた人たちが沢山聴いてくれている」そんな気持ちからなんとか持ちこたえることができたのだと思います。
柳君は絶好調なだけになんとか2ndでは挽回しようと思いました。

