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マイナー・コンバージョン・コンセプト(9)

【 D7(9) → Am6 (1)】

 次は7thコードのコンバージョンの考え方です。ここでいう7thコードはⅡ-V7のV7の部分ではなく( I に向かうV7ではなく)、どちらかというと「7thコード一発」でのコンバージョンと考えてください。

 下の指板図ですが、まずは上のD7(9)。皆さんが馴染みのあるコードの押さえ方ですよね。赤丸がルートです。このルートのD、5弦5フレットを6弦5フレットのAに変更すると、このコードはAm6となりますよね。これが下の指板図です。バンドでベースの人がいる場合は5弦や6弦のルートはベースに弾いてもらうことも多いので、2つのコードD7(9)とAm6は同じように考えられます。したがって、D7一発の時はAm6と考えてAマイナー(ドリアン)スケールでアドリブすることができると考えられます。

CCF20181109_2.jpg


 下の譜面をご覧ください。D7は一般的な理論書ではDミクソリディアンで弾くって書いてありますよね。一方、上の説明ではAドリアンで弾くと書きました。違うじゃないか!と思ってる方は下の譜面を見てください。結局は同じことを別の角度から言っているだけです。Dミクソリディアン・スケール、Dから始めればDミクソリディアンですが、Aから始めればAドリアンな訳ですから、使っている音は同じです。だからこそコンバージョンできるのですよ。

CCF20181109.jpg


 

 


 

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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