マイナー・コンバージョン・コンセプト(9)
次は7thコードのコンバージョンの考え方です。ここでいう7thコードはⅡ-V7のV7の部分ではなく( I に向かうV7ではなく)、どちらかというと「7thコード一発」でのコンバージョンと考えてください。
下の指板図ですが、まずは上のD7(9)。皆さんが馴染みのあるコードの押さえ方ですよね。赤丸がルートです。このルートのD、5弦5フレットを6弦5フレットのAに変更すると、このコードはAm6となりますよね。これが下の指板図です。バンドでベースの人がいる場合は5弦や6弦のルートはベースに弾いてもらうことも多いので、2つのコードD7(9)とAm6は同じように考えられます。したがって、D7一発の時はAm6と考えてAマイナー(ドリアン)スケールでアドリブすることができると考えられます。

下の譜面をご覧ください。D7は一般的な理論書ではDミクソリディアンで弾くって書いてありますよね。一方、上の説明ではAドリアンで弾くと書きました。違うじゃないか!と思ってる方は下の譜面を見てください。結局は同じことを別の角度から言っているだけです。Dミクソリディアン・スケール、Dから始めればDミクソリディアンですが、Aから始めればAドリアンな訳ですから、使っている音は同じです。だからこそコンバージョンできるのですよ。
