2018年10月新潟ライブ紀行(3)

その時はそれで終わりだったのですか、彼の自宅は比較的僕の家からも近く、こんな機会をそのまま終わらせるのももったいないと考えました。
「デュオでもやりませんか?」と誘ってみると快く引き受けてくれました。そして、近所でとりあえずリハをやってみることにしました。
自己のバンドでの新潟ツアーはちょっと暗礁に乗り上げていました。やはり、知名度のない僕が全員を引き連れて、ギャラを払えるほど集客ができるとも思えませんし、4人のスケジュール調整も難しく、一旦白紙に戻さざるを得ませんでした。
そんな話を新潟ベーシストの小黒さんにメッセージで相談すると
「パット・マルティーノのワークショップをやってみれば?ひとりでいらっしゃいな!」
こんなアイディアをくれました。面白いアイディアとは思いましたが、それだけではあまり気乗りがしませんでした。心配は集客だけでなく、教えるだけでは僕自身が欲求不満となってしまうことが予想できました。教えることは嫌いではありませんでしたし、クリニックはやってみたいと思いましたが、やはりがっつりとライブがやりたいと思いました。
4月末日に近所のスタジオで柳君とリハをやりました。ピアノとのデュオはとても難しかったのですが、面白かったですね。僕はもともとシングル・トーン中心の演奏なので、彼のピアノとぶつかることはあまりありませんでした。
リハで休憩している時に、急に思い立ちました。
「柳君、一緒に新潟行かない?」
「えっ?!」
つづく・・・・、
