マイナー・コンバージョン・コンセプト(8)
タイトルと話が若干ずれてますが、こんなことを質問されることがあります。
「C6→Am7と同じ様にC△7→Am7で弾いても良いですか?」
先に答えを言ってしまうと、オーケーです!
こんな感じで理解してください。
C6→Am7の意味は大きく二つあります。
「C6の構成音とAm7の構成音が同じからAm7に置き換えることができる」ということともうひとつ
「C6にAマイナースケールを選択してアドリブする」という意味を持たせています。
そしてサウンド的に僕はC6 ≒ C△7と思います。C6の方がC△7に比べて柔らかい感じがしますので、譜面にC△7と書いてあっても、サウンドによってはC6に置き換えて弾いたりしますし、その逆もあります。
したがって
「C△7 ≒ C6 → Am7」という感じに考えれば良いのではないかと思います。
もうひとつ質問を受けましたのでこの場を借りてお答えしようと思います。
「動画で弾いているG♯はどう解釈したらいいでしょうか??」
この質問に対して、僕はこう答えました。
質問ありがとうございます。
「C6をAm7に置き換えてAドリアンスケールでアプローチする時に確かにAドリアンにはG#音はないです。僕が動画で弾いているのは、「A音を出す前の経過音」としてG#音を使っているようですね。アドリブ演奏、特にジャズの場合は、「目的の音の半音前や半音上からアプローチする」。場合によっては「目的の音の半音上→半音下→目的の音」のように両脇を挟んでから音を出す場合がよくあります。A音を出す時にA#→A♭→Aみたいな感じですね。
G♯音を使う場合は、マイナー・コンバージョン的にはもうひとつありますが、ここでは長くなってしまいますし動画で説明したいので、このテーマ、「質問箱」の中で取り上げて説明するようにします。
「質問箱」で取り上げずにここで太字の部分を解説します。
G#音はドリアンスケールにはありません。A音の経過音として鳴らす以外の使用法としては、「マイナー・メジャー7thのサウンドをだすために使う」です。あるいは「ドリアンスケールを選択せずにハーモニックマイナーを選択した」とも言えます。
C6→Am7と考えた時、G#音は#5th音となりますが、僕はあまりマイナーコンバージョンでAm7に置き換えハーモニックマイナーを選択し、結果#5th音を弾くことはほとんどなく、下の動画の様にあくまで元々がマイナー7thの時のマイナー・メジャー7thとして使うことがほとんどです。
こんな感じでG#音を使います。参考にしてください!