FC2ブログ

マイナー・コンバージョン・コンセプト(8)

【 C6→Am7(2)】


 タイトルと話が若干ずれてますが、こんなことを質問されることがあります。

 「C6→Am7と同じ様にC△7→Am7で弾いても良いですか?」

  先に答えを言ってしまうと、オーケーです!


 こんな感じで理解してください。

 C6→Am7の意味は大きく二つあります。

「C6の構成音とAm7の構成音が同じからAm7に置き換えることができる」ということともうひとつ

「C6にAマイナースケールを選択してアドリブする」という意味を持たせています。

 
 そしてサウンド的に僕はC6 ≒ C△7と思います。C6の方がC△7に比べて柔らかい感じがしますので、譜面にC△7と書いてあっても、サウンドによってはC6に置き換えて弾いたりしますし、その逆もあります。

 したがって

 「C△7 ≒ C6 → Am7」という感じに考えれば良いのではないかと思います。



 もうひとつ質問を受けましたのでこの場を借りてお答えしようと思います。

 「動画で弾いているG♯はどう解釈したらいいでしょうか??」

 この質問に対して、僕はこう答えました。

 質問ありがとうございます。

 「C6をAm7に置き換えてAドリアンスケールでアプローチする時に確かにAドリアンにはG#音はないです。僕が動画で弾いているのは、「A音を出す前の経過音」としてG#音を使っているようですね。アドリブ演奏、特にジャズの場合は、「目的の音の半音前や半音上からアプローチする」。場合によっては「目的の音の半音上→半音下→目的の音」のように両脇を挟んでから音を出す場合がよくあります。A音を出す時にA#→A♭→Aみたいな感じですね。

 G♯音を使う場合は、マイナー・コンバージョン的にはもうひとつありますが、ここでは長くなってしまいますし動画で説明したいので、このテーマ、「質問箱」の中で取り上げて説明するようにします。

 「質問箱」で取り上げずにここで太字の部分を解説します。

 G#音はドリアンスケールにはありません。A音の経過音として鳴らす以外の使用法としては、「マイナー・メジャー7thのサウンドをだすために使う」です。あるいは「ドリアンスケールを選択せずにハーモニックマイナーを選択した」とも言えます。

 C6→Am7と考えた時、G#音は#5th音となりますが、僕はあまりマイナーコンバージョンでAm7に置き換えハーモニックマイナーを選択し、結果#5th音を弾くことはほとんどなく、下の動画の様にあくまで元々がマイナー7thの時のマイナー・メジャー7thとして使うことがほとんどです。

 こんな感じでG#音を使います。参考にしてください!


コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

カテゴリ
最新記事
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR