僕の音楽史(106)
前回のブログの最後で下の様な事を書きました。
【こんな中、衝撃の問題作、「あの人」の「あのアルバム」が発売され、一気に気持ちを持って行かれました!!!】
この話をする前振りとして書いておきたいことがあります。
僕は慶応ライトのレギュラーに収まってからは、何とかサボらずに練習に参加していました。何度かこのブログでも紹介してきましたが、僕個人ではビッグバンドでのジャズについては相変わらずあまり興味はなかったのですが、リズム隊で一緒に活動していたピアノの寺さん、ベースのタダシさん、ドラムの中村さん達は音楽的にはとても寛容でしたし、僕の演奏スタイルや音楽的趣向に対して口出しすることもなく、自由にやらせてもらえたおかげで毎週2回の練習は真面目に出席していました。
話を続けるにあたって、寺さんの後のコンマスを引き継いでやっていた僕のひとつ上の先輩で、トランペット奏者の「竹内さん」という人を紹介しおておかなければいけません。
彼の音楽的経歴については、実はよく知らないのですが、トランペット奏者なのに絶対音感を持っていたり、ファンクが好きだったりとライトの中では少し意外な感じがして、すごく親近感を持っていました。彼の中音域のトランペットやフリューゲルのソロ、僕は大好きで、僕が現在でもミディアム・テンポでギター・ソロをとるときの歌い回しなんかは、実はすごく彼の影響を受けています。
練習の後、コンマスでトランペットの竹内さん、ベースのタダシさんと僕の3人で飯食ってから帰る、ってのが一時期習慣化していた時があって、そこでの2人からの話が当時の情報源でした。2人ともジャズも好きでしたが、それ以上にいわゆる当時のフュージョンが大好きでしたので、話の中心はブレッカーだの、カシオペアだのって感じで、とても楽しいものでした。
そんな3人の会話の中である時タダシさんがこう言います。
「武田、聴いた?メセニーのジェイムス。もう最高だよね!」
この発言がキッカケで「あの人」の「あのアルバム」と出会うことになりました。
そうです。「あの人」の「あのアルバム」とは
「パット・メセニー」の「オフランプ(愛のカフェオレ)」です!
