ギター購入騒動記(63)
ギタープラネット・オリジナル企画「Nuages」の試奏の帰り、向かい側の建物である「アコースティック・プラネット(ギタプラの別館でアコースティック専門店)」に寄りました。
僕はもともとはクラシック・ギターから今の経歴をスタートさせたギタリストです(とは言っても、アルハンブラ宮殿の想い出の一歩手前で挫折したくちですが)。ただ、その後はロック〜フュージョン〜ジャズと趣向が変遷していく中でもずっとエレキ中心にやってきましたし、ボサノバ系やラテン系もあまり聴かない方でしたので、いわゆるガットギターでの奏法もあまり出来なくて、あくまでエレキギターの持替えとしてしか考えていません。また、ライブでも年間通して数回くらいしか使いません。したがって、あまり高級なギターを買うつもりはありませんが、さすがに3万弱のアイバニーズ(下写真)では、少し物足らなくなってきました。少しづつチープな楽器を整理してきて、音質的にもブランド的にもだんだんといい感じになってきた所有楽器群の中では少し見劣りしてしまいます。

マルティネスというメイカーの7〜8万くらいの楽器を2本ほど弾かせてもらいました。試奏した楽器の写真もとってきませんでしたし、楽器の詳細もあまり覚えていませんので、下の写真はあくまでイメージです。ボディは比較的薄型のものでした。

思ったことが二つあります。
一つは、薄型でも思ったより生音が大きいこと。これなら、自宅で弾く分には、十分生音でも楽しめること。
二つは、今時のエレガットは「マイク」と「ピエゾ」の合成ができること。
接客してくれたお兄さんは多分アコースティック・ギター弾きで、爪も綺麗に伸ばしていましたし、上手な方だったこともあって、2本ともすごく良い音がしました。その点、僕は爪も綺麗に切っていましたし、いわゆるアコースティック・ギター弾きでないこともあって、彼に比べて今ひとつでしたが(笑)、それでも僕の所有しているアイバニーズよりは良い音でしたし、ライブにも満足できる(あくまでエレキ楽器の持ち替えとして)音が作れそうです。
もちろん、買ってはかえりませんでしたが(笑)こう思いました。
「10万くらい出せば、そこそこ使えるまともな楽器が手に入るのだな。以前所有していたOvation1763にこだわらなくてもよいのだな」
御茶ノ水を後にして、先に試奏した「Nuages」を含め色々考えることにしました。