僕のレコード棚公開します!(1)

【ミュージシャン】
ラリー・コリエル(g)ジョン・スコフィールド(g)ジョー・ベック(g)
【曲目】
A面
1.ザ・ファイル
2.マザーズ・ディ
3.リトル・Bのポエム
4.廃墟シンバブエ
B面
1.ソロ・オン・ウェンズディ
2.サーマン・マンソン
3.イクイノックス
4.アルスター・フィールズ
※太字はおすすめの曲です
※レコードですから、A面、B面になります
つい最近残念ながら亡くなってしまいましたラリー・コリエルのリーダー・アルバム、3人のスティール弦(Ovation Adamas)による「デュオ」「トリオ」アルバムです。メンバーもまだブレイク前(?)のジョン・スコ、しかも珍しい生ギター、もう一人はあまり知名度はないですが、職人技が光るジョー・ベックです。
まず、驚かされるのは、ジョー・ベックのコードワークの巧みさです。彼は別のデュオアルバムでもそうですが、ほんと素晴らしいです。彼の教則ビデオも持っていますが、その辺のテクニックを解説してくれていて、一時はまりました。いかんせん、職人技というか地味な印象もあって、日本では人気があまり出なかったですね。
ジョン・スコはもうこのころから別格ですね。生弾いても、エレキ弾いても、あのノリは一緒です。たたみかけるフレーズを弾く前のあの「息使い」「間」はたまらないですね。この頃のジョンスコが一番好きだったりします。
肝心のラリー・コリエルですが「音符は揺れる」「指は回らない」「センス悪い」などなど他の二人に比べて、技術的にはダメダメなのですが、僕は「大好き」なのです。何故だかわからないのですがとにかく「大好き」なのです。このころの彼のアコースティック・アルバムはたくさん持っていて、そのうち違うやつも紹介していくと思います。
おすすめはA面4曲目「ジンバブエ」ですね。コリエル作のEのブルース。そもそもキーがEってのが、ジャズではありません。ロック野郎です。この曲のテーマ、コピーしてわかりました。キーがEじゃないと弾けません。ともかくテーマが無茶苦茶かっこ良いです。昔、渡辺香津美さんが佐藤允彦(p)さん、井野信義(b)さんとトリオでNHK-FMのスタジオライブでやっていたな。まだ、カセットテープもってます。ジョー・ベックの巧みな技とジョンスコのグリグリなアウトライン、それを受けて、コリエルが恥ずかしげもなく、ブルースペンタトニックでしつこく弾きまくる状況、彼が嫌いな人は「また始まった!全てぶち壊しだ!」と思うでしょう。大好きな人は「いぇーい!イケー!イケー!」です。僕は当然後者なのであります。