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Pat Martino奏法研究(23)

【3-2】第1ポジション

 今回からは前回紹介した5つのポジションをひとつづつ取り上げていきます。まずは第1ポジションから。

 下の図【第1ポジション】をご覧ください。
 第1ポジション部分の指板を拡大してあります。このポジションでのAドリアンスケール構成音は、全て第2~5フレット内にしっかりと収まっています。全て2フレットは人差し指、3フレット中指、4フレットは薬指、そして5フレットは小指で押さえます。小指を使うのが苦手な方がいらっしゃるかもしれませんが、絶対に指使いを守ってください。そうでないと、この先絶対破たんします。効率的にポジション間を連結させ、淀みないフレーズを弾くためにはこの指使いが絶対必須なのです。

 次の【第1ポジションとコードポジション】をご覧ください。
 このポジション内でのAm7のコードトーンで、実際にバッキング等で使うコードポジションを丸印で囲んであります。R=ルート、♭3、5th、♭7を記入しておきました。このコードフォームはAm7の中で一番使う一般的なフォームですよね。このAm7コードフォームとポジションの結びつけを各自行っておいてください。

 最後に【第1ポジションとフレーズ】の図です。
 一番下の譜面「Aドリアン モチーフ」のご覧ください。Aドリアンの構成音を使った簡単なモチーフです。(A) (B) (C)はどれも「A - B - C- D - B-A」という簡単な音列をオクターブ違いで3種類です。このモチーフを必ずポジション内で見つけ、正しい指使いで確認していきます。今後解説していく第2~5ポジションでも同様に同じことをやっていきます。
 ちなみに今回の第1ポジションでは譜面(A) (B)の音列があり、図の番号①~⑥を番号順に弾くと(A)、黄色丸の①~⑥を番号順に弾くと(B)になります。

 ここでは、まだ詳しくは説明しませんが、同一ポジション内での(A)→(B)への動き、これはフレット上を指が、上から下へ縦に動いているので Vertical Movement です。

 次回は第2ポジションについて解説します。
第1ポジション
A ドリアンモチーフ

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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