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僕の音楽史(100)

【大学2年生(1981〜82年)】

 はっきりした時期は覚えていないのですが、ライトのレギュラー・メンバーがコンコード・ジャズ・フェスティバルから帰って来て、間も無くして僕は突然ライトのレギュラー・メンバーになりました。

 別に僕が上手だったからでも何でもありません。1年上の先輩、レギュラーのギタリスト「カンタ」さんは法学部に在学していて、法律の勉強を本格的にやって行きたいという事で大学以外に法律専門学校に通うこととなり、ライトの練習に参加ができなくなったというのが理由だったよう思います。

 お世辞でも何でもなく、この時点では「カンタ」さんの方が僕より上手だったと思います。もっと正確に言うと、僕より器用なギタリストで、どんなタイプの演奏もそつなくこなせるプレイヤーだったように思います。僕は今でもそうですが、得意不得意や好調不調があるバランスが取れていない不安定で不器用なプレイヤーでした。

 正直、ライトのレギュラーになった喜びとかプレッシャーみたいなものはあまりありませんでした。今まで何回も書いてきたピアノの寺さんや前回登場のドラムの中村さん、そしてギターのカンタさんと高校時代からのバンド仲間でもあったベースのタダシさんは皆、暖かく迎えてくれたと思います。

 一つだけ思っていたことがあります。「カンタ」さんの真似はやめようと思ってました。ライトのメンバー達は偉大な先輩たちのソロが代々受け継がれていることがあったり、それが「書き譜」みたいになっているソロもあったりしましたが、僕はそういうのが正直好きではありませんでした。そもそも「カンタ」さんの真似なんか出来ませんでしたし、逆にリズム隊の皆さんはそんなことを強要したりはせずに、好きなようにやらせてくれました。とても嬉しかったですね。

 当時のレパートリーで、ギター・ソロがある曲だけでも少なくとも弾けるようにならなくてはまずいなと思い、まずは優先して練習してました。「エイント・ミスビヘイブン」なんかはカンタさんは確かオクターブ奏法でかっこよく決めていましたが、僕は16分音符で弾きまくっていたり、「スクラップル・フロム・ジ・アップル」は譜面には書いてなかったのですが、「リッチー・コール&ブルース・フォアマン」がよくやっていたように、アルトのテーマとユニゾンを勝手にやったりしていました。当時から指はよく動く方でしたので、とにかくギター・ソロも8分音符で埋め尽くして弾いていましたね。同期のメンバーからはよく「音数が多い」て言われてましたが、未熟な自分は「悔しかった早く吹いてみろよ!」なんて思ってましたね(笑)。

 僕の記憶が正しければ、初めてのライトとしてのオフィシャルな仕事は、この後・・・・。これ、僕にとってはものすごい事件でした!

 つづく!

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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