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ジャズギター裏口入学(23)

【まずどんな曲から練習を始めるか(8)】

 前回予告通り、スタンダードをどう学習するかについて実際に譜面と動画で簡単に説明してみます。

 下の譜面をご覧ください。誰もが知っているスタンダード「ジャスト・フレンズ」の最初の8小節です。

nori_000039.jpg

これを譜面の通りなんの飾り気もなく弾いてみました。次の動画です。

 

 伴奏に合わせて8小節のみ繰り返して弾いてみます。まずは、このように譜面通りに弾いてみることが大事です。これが、この曲の骨格部分になります。

 でも、このままではつまらないですし、なんか味気ないですよね。そこで、次のように弾いてみます。



 3、4小節目の6拍は音を伸ばしたまま何も弾かないのはもったいないですよね。そこでちょっとだけB♭マイナーのフレーズを弾いています。また、譜割りも多少変えて弾いています。伴奏が「タン・タタ―」と弾いているので、テーマのメロディもそんな感じで弾いてみました。

 ギターの単音では、管楽器に比べ音がしょぼくって悲しくなる時があります。そんなときはコードを弾いて少し厚みを出してみましょう。

  

 最初のA音を弾く前にちょっとフレーズを弾いていますが、これはパットマルティーノのパクリです。ですから、必ず自分の大好きなギタリストのお手本となる音源があるとよいのです。

 3、4小節でB♭m7-E7のコードで合いの手を入れてます。5小節目のG音はF△79のコードでハーモナイズ、そしてA♭m7-D♭7でここでは詳しく説明はしませんが、お決まりのクリシェと言うんでしょうか?そんなものを弾いています。

 こんな感じで、黒本で素のメロディを確認したら、自分なりに肉付けをしていくことで、随分とそれっぽく聴こえるようになりますよ。


 がんばってください!


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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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