ジャズギター裏口入学(23)
前回予告通り、スタンダードをどう学習するかについて実際に譜面と動画で簡単に説明してみます。
下の譜面をご覧ください。誰もが知っているスタンダード「ジャスト・フレンズ」の最初の8小節です。

これを譜面の通りなんの飾り気もなく弾いてみました。次の動画です。
伴奏に合わせて8小節のみ繰り返して弾いてみます。まずは、このように譜面通りに弾いてみることが大事です。これが、この曲の骨格部分になります。
でも、このままではつまらないですし、なんか味気ないですよね。そこで、次のように弾いてみます。
3、4小節目の6拍は音を伸ばしたまま何も弾かないのはもったいないですよね。そこでちょっとだけB♭マイナーのフレーズを弾いています。また、譜割りも多少変えて弾いています。伴奏が「タン・タタ―」と弾いているので、テーマのメロディもそんな感じで弾いてみました。
ギターの単音では、管楽器に比べ音がしょぼくって悲しくなる時があります。そんなときはコードを弾いて少し厚みを出してみましょう。
最初のA音を弾く前にちょっとフレーズを弾いていますが、これはパットマルティーノのパクリです。ですから、必ず自分の大好きなギタリストのお手本となる音源があるとよいのです。
3、4小節でB♭m7-E7のコードで合いの手を入れてます。5小節目のG音はF△79のコードでハーモナイズ、そしてA♭m7-D♭7でここでは詳しく説明はしませんが、お決まりのクリシェと言うんでしょうか?そんなものを弾いています。
こんな感じで、黒本で素のメロディを確認したら、自分なりに肉付けをしていくことで、随分とそれっぽく聴こえるようになりますよ。
がんばってください!