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僕の音楽史(89)

【大学1年生(1980年~81年)】

 「ジョン・ボーナム死去」のショックから覚めてライトの練習に復帰しました。

 新曲をレギュラーメンバーが練習していました。今までライトがやっている演奏は正直よくわからなかったのですが、この新曲はすごく気に入りました。

 「It's The Same Things Everywhere」

「誰の曲だろう?」

 「作曲者はわからないけど、リッチー・コールのニューヨーク・アフタヌーンというアルバムに入ってる曲だよ。」

 アルト奏者の小林君が教えてくれます。しかも、以前もこの話の中の何回か登場したアルトサックスの先輩「淳平さん」がビッグ・バンド用にアレンジしたとのこと。
 
 「ビッグバンドのアレンジもできるのか!?」

 びっくりしてしまいました。「こっちはコピーしたギターのフレーズを譜面に起こすのに悪戦苦闘しているのに!」

 イントロのペダルの部分で、ギターの「カンタさん」が心地よくオクターブ奏法で音を鳴らします。僅かばかりではありますがギターの存在感を見せられるアレンジでした。曲そのものもオーソドックスなジャズのコード進行ですし、サビ(テーマの後半?)のサックスのアンサンブルも流石にサックス奏者がアレンジしただけあってカッコよく、一発で気に入りました。

 夏休みからジャズを聴きまくるようになって、随分と耳が肥えてきたなと思いました。この曲を聴いて何となく「ⅡⅤⅠ(にーごーいち)」とか「ⅢⅥⅡⅤ(さんろくにーごー)」とかが譜面を見なくても少しだけサウンドとして頭に鳴る様になりました。

 後日、アルトの小林君から「リッチー・コール」の「ニューヨーク・アフタヌーン」と「アルト・マッドネス」の2枚のアルバムをカセットテープに録音してもらいました。

 この「It's The Same Things Everywhere」という曲、そしてこの「リッチー・コール」というアルト吹きとの出会いは、いずれこの話の中で紹介していくことになりますが、僕の音楽人生には結構大きな影響を及ぼすことになってきます。

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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