僕の音楽史(88)
夏休み明けからまさに「音楽漬け」になり始めていた時に、ある悲しいニュースが飛び込んできます。
「悲しいニュース」とは下の写真のミュージシャン、説明するまでもないですよね?!そうです、レッド・ツェッペリンのドラマー「ジョン・ボーナムの死」の報道です。

僕は新聞を読まない人間でした(笑)。ただ、兄と一緒に生活していて、兄は新聞を購読していたので、たまに広げてテレビ番組欄くらいは見ることはありました。
いつも読みもしない新聞を何気なく広げると、いきなりその記事が目に留まりました。
「ジョン・ボーナム死去・・・・」
記事の内容についてははっきりとは覚えていません。確かその新聞記事には「死因」については詳しく書いていなかったように記憶しています。
最初は「自動車事故」と思いました。彼が有名な車好きだった事を知っていたからです。あるいは当時のロック・ミュージシャンにありがちな「ドラッグかな?」とも思ったりもしました。何日か後になって「嘔吐物がのどに詰まり窒息死」であったことを知りました。
この頃僕は親戚や身近な人の「死」と言うものにまだ直面したことのない幸せな人間でした。そんな事もあってか、「ボンゾの死」は自分にとって思った以上にショックだった記憶があります。そして「ボンゾの死」でさえこんな感じなのだから「ジミーだったら自分は大丈夫だろうか?」なんて縁起でもないことを考えたりもしました。
ライトの練習どころではありません。確か一週間位は無断欠席したと思います。ジャズは当分「お預け」のような感じになりました。そして、ずっと色んなテイクの「モビー・ディック」や「幻惑されて」のジミーとの壮絶な掛け合いを聴いていたような記憶があります。
僕と同じくツェッペリン狂いでもある、新潟で浪人生活を送っている親友新保君とこの哀しみを分かち合いたいと思いました.....。

