僕の音楽史(86)
実家に帰って叔父さんから借りた段ボールひと箱分のジャズのレコードを貪るように聴き、そこから印象に残ったレコードを紹介しています。
【ベース・オン・トップ/ポール・チェンバース】

ポール・チェンバース名義でしたが、ケニー・バレルのリーダー・アルバム感覚で聴いていました。当時未熟な僕は、とにかく音符がきちっとイーブンでしっかり正確に弾くタイプのギタリストでないと全く受け付けませんでした。そういう意味ではケニーはダメでしたね。今ではケニーの良さはわかっているつもりですし、逆にケニーの様に弾くことの方がかえって難しいことはわかっていますが・・・。
【オール・ブルース/レイブライアント】

「なんと地味なアルバムを」と思うでしょうが、当然同じタイミングでエバンスやキース、ピーターソンなどの名盤を聴いたとは思うのですが、この時聴いて印象に残ったピアノアルバムはこれだけでした(笑)。全曲ブルースという事で入り込みやすかったのとマイルスを聴いて「オール・ブルース」と言う曲が気に入ったからだと思います。
【ブラック・マーケット/ウェザー・リポート】

「ウェザー」は以前もこのブログにも書いたように、訳も分からないまま、全盛期のジャコパス時代を見ているので名前は知っていました。ただ、印象に残ったのは一曲目の「ブラック・マーケット」だけでしたが・・・・。「おとなのフュージョン」って印象でしたし、結構和声も難しく感じられ、カシオペヤやリトナーの様にストレートにはのめりこめませんでした。
叔父さんのセレクトしたレコードは「コルトレーン」と「マイルス」に随分と偏っていました。ただ、この2人の偉大なミュージシャンにまつわる逸話を聴くことで、何となくジャズの歴史や常識が当時のリアルタイムのジャズやフュージョンとつながったことは収穫でした。そして、ジャズ・ギターをあまり聴かなかったこともあり、東京に戻ったら、ジャズ・ギターのレコードを中心に色々と自分でレコードを買って聴いてみようと思いました。
以前このブログで何度も登場していた友人の新保君ですが、彼は大学進学に向けて浪人生活を新潟で送っていることは知っていました。元気にしているか気にはなっていましたし、久しぶりに会って色々と音楽話もしたかってのですが、やめることにしました。
こんな感じで、短い夏休みも終わり、また東京に戻りました。