ジャズギター裏口入学(17)
今回はブルースについて何から始めるかって話です。
ブルースについては、どの曲もほとんどコード進行的には違いはないので、問題になるのはキーだけかなと思います。前回書いたように「B♭」「F」優先的に選ぶとよいと思います。ぱっと思いあたるのはB♭だと「ブルー・モンク」、Fだと「ストレート・ノー・チェイサー」「ビリーズ・バウンス」なんかがありますが、ブルースの場合は何でもよいと思います。
テーマの練習ですが、これはブルースに限らず共通のやり方と思うのですが、まず「単音」でしっかり弾けるようになることが大事と思います。あと、音域を1オクターブ上げたり下げたりしても弾けるようにしておきましょう。何故かと言うと、ブルースのテーマをソロの中で引用したりするにはどこの音域でも弾けることが必要ですし、他の楽器とのアンサンブルによっては上げたり下げたりが必要になる時があります。
単音で弾けるようになったら、曲によってはハモリ(3度や6度)、オクターブ、譜割を変えるなどちょっとだけアレンジしてみると良いと思います。これには、自分が選んだ曲を演奏している何人かのギタリストの演奏をコピーし、おいしいどころ取りをするのが一番と思います。一人で練習していたり、ギターだけのジャム・セッションに参加しているとあまり感じないと思いますが、ギターの生音は管楽器に比べ細くてしょぼいです。中級以上のレベルになれば逆にそれを利用してしまうのですが、初心者だとなかなかそうはいきません。単音だけで聴かせるには、相当の覚悟(笑)が必要となってきます。
ソロに関しては、とにかくコピーしたらどんなブルースにも応用できるはずですので、キーだけ確認してどんどんコピーしていけばよいと思います。
とにかくブルースが自分のフレーズのストックを増やす一番の題材と思います。
