僕の音楽史(77)
ライトの友人川島君から「ウェザー・リポート行かない?」と誘われて観に行きました。どういう経緯でそんな話になったかは、実は全く記憶にありません。なんとこの時、僕は「ウェザー・リポート」も「ジョー・ザビヌル」も「ジャコ・パス」も「ウェイン・ショーター」も全く聴いたことがないという音楽的には全くもって情けない状態でした。今振り返ると、この時のウェザー、ジャコ・パスは絶頂期、「大学一年の時にウェザーを観たぜ!」と言うと、ミュージシャン仲間は皆「まじ!うらやましい!」と言いますが、僕は残念ながら全くの予備知識もなく足を運んだので、全くと言っていいほど記憶にありません(泣)。どこで見たかも思い出せません。印象に残ったのは2つだけ、開演が30分近く遅れたのと、ベーシスト(ジャコ・パストリアス)がロック・ギタリストの様に音を歪ませてソロ・パフォーマンスを延々やっていたのと、動き回ったりステージ袖に消えたりとちょっと様子が変だったことです。この後ウェザーに注目するのはもう少し後「ブラック・マーケット」「ヘヴィ―・ウェザー」「8 : 30」を聴くまで待つことになります。



ライトの練習は一応はさぼらずに参加していました。先輩のプレイ観察で随分とジャズのノリやアーティキュレーションの良し悪しや自分の好みなどがわかってきましたが、自分のギター・プレイは相変わらずパッとしませんでした。それどころか、ジャズっぽく弾こうと変に意識してしまい、中途半端なプレイでかえってレベルは後退している感じでした。
こんな状態の少しジャズに嫌気がさしている中、久しぶりにカシオペア以外のフュージョンを聴こうかなと思い、レコード屋を物色していた時に、下のレコードを見つけました。

「あれ、ギターワークショップVol2?高校の時にVol1は聴いたが、Vol2が出ていたんだ。これはライブだぞ!」
「メンバーは・・・・?森園勝敏、大村憲司、山岸潤史・・・あれ?渡辺香津美でなくて秋山一将・・・??」
この「秋山一将」さんとの音楽的な出会いが僕のジャズ・ギター上達の突破口となり、今でも僕のギター・プレイに大きな影響を与え続ける事となるのです。
つづく・・・・。